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もし100万円あったらどうする?分散投資、基本のキ

もし100万円あったらどうする?分散投資、基本のキ


もし100万円あったらどうする?分散投資、基本のキ

投資の基本を表すものとして「ひとつの籠にすべての卵を盛ってはいけない」という格言があります。ひとつの籠に卵を全部入れた場合、その籠を落としたら卵はすべて割れてしまいます。同じように、投資もひとつの商品にすべてつぎ込むのではなく、複数の商品に分散投資するのが基本です。今回は、手元に100万円の投資資金があった場合、どのように分散投資するか考えましょう。

商品別に考える

投資予算が100万円程度であれば、一般的によく投資対象として挙がるのが株式、債券、投資信託、不動産、金ETFといった金融商品です。それぞれ、特性を見ていきましょう。

株式

投資の代表格ともいえるのが、株式です。100万円あれば、日本を代表する有名な企業の株式や、株主優待がお得で人気の高い銘柄なども狙えます。一般的には値動きが大きい資産となりますが、株式投資の初心者で、できるだけリスクを抑えたいという考えなら、株価が割安で安定的に高収益を稼ぎ出すと言われるメガバンク株のようなものがおすすめです。

債権

債券には、国が発行する国債と企業が資金調達のために発行する社債があります。リスクが低く安定的に運用したいという方におすすめなのが、国債です。

日本国政府が発行している国債には、満期まで金利が変わらない固定金利の「固定3年型」「固定5年型」と、半年ごとに金利が変わる変動金利の「変動10年型」があります。国債の利率は0.05%(税引き前)と高くはありませんが、超低金利時代の昨今では、銀行預金よりはお得といえます。また、国債は購入から1年たてば換金が可能で、発行元が日本政府なので元本や金利の保証がされているのも魅力です。

老後資金や子どもの学費など、元本を減らしたくない投資にはおすすめです。

投資信託

投資信託は、不特定多数の投資家から集めた資金でさまざまな銘柄の債券や株式などを買い付け、ファンドマネジャーと呼ばれる投資のプロが運用するものです。投資家1人当たりの投資額は少額ながら、幅広い銘柄に分散投資できるのが魅力です。

ただ、ファンドマネジャーに運用を委託しているため、手数料が高めなのがネックです。手数料と運用益を比較すると、短期間では収益を出しにくい商品だといえます。投資信託の値動きリスクは投資商品の中では平均的と言われいていますが、一般社団法人投資信託協会によると商品数は2017年12月現在で6,000本を超えており、商品によってリスクも様々です。

また、2018年1月からは、長期的な資産形成を助けるために、つみたてNISAが始まりました。金融庁のお墨付き投資信託しか取り扱えないため、長期間にわたり100万円を分散投資したい方にとっては選択肢となります。

NISAについての概要は、「賢い資産運用にNISAがおすすめな理由とは?」にて紹介しています。

賢い資産運用にNISAがおすすめな理由とは?

不動産

手元資金100万円では、マンションやアパートなど現物不動産への投資は難しいので、REIT(不動産投資信託)や不動産クラウドファンディングなど、小口でも可能な不動産投資が中心になるでしょう。

中でも最近増えているのが、不動産クラウドファンディングです。複数の不動産物件に分散投資するREITとは異なり、特定の不動産プロジェクトに直接投資します。個別株を買うようにプロジェクトを選ぶことができ、REITに比べてリターンも高いのが特徴です。1万円から投資できるプロジェクトもあるので、手元資金が100万円あれば、十分吟味することが可能でしょう。

不動産投資の一つであるマンション投資については、「マンション投資ってなに?メリットから失敗例まで」にて、より深くご説明しています。併せてご覧ください。

金ETF

金ETFとは、金価格に連動した上場投資信託のことをいいます。金は安定した資産価値を持つ投資商品ですが、個人でゴールドバーを購入するとなると費用がかさみますし、保管場所にも困ってしまいますよね。金ETFを購入した投資家は、購入額に応じて金現物を持っているという証書を受け取るだけですが、一部銘柄を除いて金ETFは、その投資の裏づけとして金地金を購入・保管しています。もし証書を受け取るだけでなく、金現物と交換したいのであれば、純金上場信託という銘柄に投資することになります。

金投資にはさまざまな方法がありますが、金ETFはほかの売買方法よりも、手数料が安いのが魅力です。

投資地域別に考える

投資対象の地域は、ざっくり分けると国内・海外となります。海外の地域別には、北米や欧州などの先進国、アジアや南米などのエマージング・カントリー(新興国)と分けられます。それぞれ、株式や債券などに投資します。

先進国は経済規模が大きいため、比較的値動きがゆるやかで安定した収益を上げたい人向け、新興国は先進国に比べてリターンが大きいものの、世界経済の動向や地政学リスクの発生などによって、大きく値が乱高下することがあります。

時間別に考える

投資の時間軸別にも分散投資が可能です。一挙に資金をつぎ込むのではなく、毎月同じ銘柄を一定額ずつ購入するといったように、定期的に投資することで、一時的な価格変動のリスクを分散させることができます。こうした投資法を「ドルコスト平均法」といいます。

ドルコスト平均法は、投資信託のように金額ベースで購入する商品への投資におすすめです。

投資の戦略はさまざま

このように、投資の戦略は商品の性質や投資目的、リターンを得たい期間などによってもさまざまです。ひとつの商品に集中して投資すると、その銘柄が大きく値下がりしたときに資産も大きく目減りすることになりかねません。特性や地域の違う複数の銘柄を組み合わせたり、投資する時間軸を変えたりすることで、資産減少のリスクを抑えることができます。


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