個人でもできるインフレ対策には何がある?
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インフレ(インフレーション)とは、お金の価値が下がって物価が上がる状態を指します。
デフレと反対の意味を持つインフレはお金の価値が下がるため、現金や預貯金は価値が下がり続けて目減りしていきます。
市場や経済状況に依存するインフレやデフレですが、個人では何ができるのでしょうか。
本記事では、個人でもできるインフレ対策には何があるのかについて解説します。
インフレとは?
インフレ対策をご説明する前に、インフレとはどのようなものなのかについて詳しくご説明します。
先述の通り、インフレ(インフレーション)とは、お金の価値が下がって物価が上がる状態です。
たとえば、ひとつ500円で販売されていた商品が翌年に550円、2年後に600円で販売されるような状態がインフレになります。
同じ金額で購入できるサービスが減り、同じ商品を高額で購入しなければならないため、お金の価値が下がっている状態といえます。
しかし、インフレのなかには下記のように「良いインフレ」と「悪いインフレ」があります。
良いインフレ
良いインフレとは商品の値上げにより企業の利益が増加し、従業員に支払われる給料が増えている状態です。
支払われる給料が増えることによって消費が活発になり、さらなる需要増加が期待できます。
また、企業に蓄えられた利益を使って、新たなサービスを生み出すことにも使えるため、社会全体で良い状態だといえます。
悪いインフレ
悪いインフレとは、原材料の高騰などで物価が上昇するタイプのインフレを指します。
需要や為替の変動により発生することが多く、輸入コストの上昇や生産数の減少などが要因です。
需要が増えず、企業の利益を圧迫している状態のため従業員の賃金が増加せず、総じて不活性な状態だといえます。
日本の現況
2024年2月現在、日本銀行より「現在はデフレではなく、インフレの状態にある」と発表がありました。
要因は2023年よりも物価が高くなっていることであり、今後も続くと予想していることが挙げられます。
しかし、その背景にあるものはロシアとウクライナの戦争による原油などのエネルギーや為替の変動による原価の向上です。
ほかにもさまざまな要因が挙げられますが、労働者の賃金はマイナスが続いています。
このことから、先述したインフレのなかでも現状は「悪いインフレ」の状態にあるといえます。
労働者の賃金が上がっていないにも関わらず、さまざまな要因で物価が上昇していることが要因です。
もちろん、この悪いインフレは政府や日銀が目指しているものではなく、外部からの要因が依存しています。
そのため、日本では悪いインフレから良いインフレへ移行するように、賃金を向上させるためのさまざまな施策を行っているのです。
個人でできるインフレ対策
個人でできるインフレ対策のひとつとして、不動産や純金、株式、FXといった資産を運用することが挙げられます。
いわゆる資産運用と呼ばれるものであり、お金を使ってお金を増やすための方法です。
先述の通り、インフレはお金の価値が下がって物価が上昇している状態を指します。
そのため、資産運用の商品を購入するためにお金を使用し、インフレの対策を行うことができます。
しかし、資産運用に関する商品にはさまざまなものが含まれており、購入前に特性を理解しておく必要があります。
下記は資産運用の際に購入されることが多い商品であり、多くの投資家が投資をしています。
投資信託
投資信託とは、プロのノウハウや情報力を活用して、分散投資により安定した投資効果が期待できる資産運用の方法です。
投資家にお金を預けて、その資本を利用して投資家が商品を選定し、購入することで利益を生みます。
個人向け国債
個人向け国債とは日本政府が個人に対して発行している国債で、価格変動が少ない安定資産のひとつです。
ただし、国が破綻して国債を返せなくなった(デフォルトになった)場合は資金を回収できなくなります。
株式・FX
株式やFXは価格変動が大きい金融商品であり、総じてハイリスクハイリターンの運用商品だといえます。
投資金額や商品によっては常に監視しておく必要があるだけではなく、将来を見越した売買の知識やスキルが求められます。
不動産投資
不動産投資とは、投資用の不動産を購入して家賃収入を利益として獲得するための方法です。
インフレやデフレといった市場の変化に強いため、集客ができれば安定した収入を継続して獲得することができます。
おわりに
本記事では、本記事では、個人でもできるインフレ対策について解説しました。
市場や経済状況に依存するインフレ対策としては、資産運用が挙げられます。
資産運用に関する商品には投資信託や個人向け国債、株式・FX、不動産投資といったものが含まれています。
それぞれでメリットやデメリット、特徴が異なるため、自分に合ったもの・自分の考えに沿ったものを選びましょう。
インフレのときはお金の価値が下がるため、対策として資産運用を行ってみてはいかがでしょうか。
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