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2021年は景気回復の年になるか? 景気敏感株とは

2021年は景気回復の年になるか? 景気敏感株とは


2021年は景気回復の年になるか? 景気敏感株とは

2021年2月15日、日経平均株価が30年ぶりに3万円台を超えました。新型コロナウイルス感染症に始まり、新型コロナウイルス感染症に終わったといっても過言ではない2020年が過ぎ、各国でワクチンの接種も始まったことから、2021年は景気回復の年になると期待されています。今回は、景気の動向に左右されやすい「景気敏感株」についてみていきましょう。

【目次】

1.2021年は景気回復の年になるか? 景気敏感株とは

景気敏感株とは

景気敏感株とは、景気動向によって業績が大きく変動する業種の株のことです。代表的なのは、鉄鋼、化学、紙パルプなどの素材産業、工作機械などの設備投資関連、企業の活動を支える商社や海運などです。これらの業種が景気動向の影響を強く受ける理由は、景気が上向けば企業全体の業績が伸び、原材料への需要や設備投資、国際流通の需要が増えるからです。
逆に、景気に左右されにくいのがディフェンシブ銘柄と呼ばれる株です。電力、水道、ガスの社会インフラ、薬や食品などの生活必需品、電話などの通信業、鉄道会社などの運輸業などの企業が該当します。一般的にこれらディフェンシブ銘柄は不景気でも需要が落ち込みにくいとされるため、株価もあまり景気に左右されません。しかし、コロナ禍では、医薬品の需要が急増したり、感染対策で講じられたロックダウン(封鎖)の影響で鉄道や航空といった運輸業の業績が落ち込んだりと、通常とは異なる値動きも見られました。

2.景気敏感株は相場の転換を示す

景気の波によって受注が大きく左右され、業績に直結する景気敏感株は、好景気のときは株式相場全体の動きに合わせて一気に上昇します。一方、ひとたび景気が落ち込めば、他の銘柄や業種に先駆けて値を下げていきます。
景気敏感株は、その名のとおり景気動向を占う銘柄です。つまり、景気の波に左右されやすいので、相場の転換点を示す銘柄でもあるということです。景気低迷が長く続くなかで、もはやこれ以上悪くなりようがないという底入れ時期にさしかかると、企業の間では景気の反転に向けて、原材料であるナフサや銅などの素材を調達しようという動きが出てきます。これは、好景気になったときに、他社に出し抜かれることを防ぐためです。これにより、景気敏感株は他の銘柄に先駆けて反転、上昇することになります。このように、景気敏感株の業績は景気判断の先触れとして重要視されているのです。
景気敏感株の代表銘柄とされる鉄鋼、化学、紙パルプといった業種は大きな設備投資を必要とすることもあり、大手グループの系列企業が多くみられます。株がコロナ禍の不透明感から値下がりを予想して信用取引で売りに出されていたとしても、財務基盤がしっかりしている企業が多いため、今後の景気回復を見込んで長期的な目線で買い時とみる動きも見られます。

3.2021年の景気回復を織り込んで景気敏感株への買いも

いつもは他の銘柄に先駆けて値動きをする景気敏感株ですが、今年2月の日経平均の急上昇時においては、値動きに出遅れ感がありました。新型コロナウイルス感染症の感染が収束していないことから、景気の下振れリスクへの懸念が影響したものだと考えられます。
しかし、ワクチン接種開始が始まったことでポストコロナに向けた景気回復の兆しも見えつつあります。企業業績の上振れ期待が高まり、消費者の景気信頼感も上向くなかで、景気敏感株も上昇に向かうと予想されます。今後の景気回復を織り込んで、長期投資の海外勢からは日本企業の景気敏感株への買いも入っているようです。

4.財務良好な景気敏感株は今が買い時?

世界通貨基金(IMF)は1月末、2021年の世界経済見通しを5.5%成長とし、前年10月時点の予測から0.3%上方修正しました。ワクチンの普及で、2021年後半にかけて世界的に経済環境が改善し、景気回復のスピードが加速するとの見通しによるものです。
ここ数年の世界経済は、米中の貿易摩擦やコロナ禍など暗い話題が続きました。ワクチンの普及で新型コロナウイルス感染症の収束に明るい光が見えつつある今、再スタートに向けて設備投資に動く企業も増えるとみられ、素材産業や工作機械業界の企業業績は好調が見込まれています。
景気回復の波に乗って、投資意欲も上向くと考えられるため、財務基盤が良好な景気敏感株は今が買い時だといえるかもしれません。

財務良好な景気敏感株は今が買い時?

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