株式投資初心者必見、株価チャートを学ぼう
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株価の「チャート」とは、1日、1週間、1ヵ月など特定期間の株式の値動きをグラフ化したものです。株価だけでは買い時かどうかの判断は難しいものです。そのような場合、チャートの読み方を知っていれば売買判断の一助になります。今回は、株価チャートの基本となるローソク足やトレンドの読み方についてご紹介します。
1.チャートの3要素
まずは、チャートの基本となる「ローソク足」「トレンド」「移動平均線」の3要素についてご説明します。
🔵ローソク足:株価の動きを示したもの。期間中の値動きを示す
株価の動きを「始値(OPEN)」「高値(HIGH)」「安値(LOW)」「終値(CLOSE)」の4点で示したもので、株価を見る際に最もよく使われる指標です。ローソクのような形状をしていることから、「ローソク足」と呼ばれるようになりました。
1日や1週間、1ヵ月、1年と一定期間にわたってこのローソク足を並べていくことで、相場の状態や流れが判断できます。1日の値動きを示したものは「日足(ひあし)」、1週間は「週足(しゅうあし)」、1ヵ月は「月足(つきあし)」と呼びます。
🔵トレンド:相場の方向性
チャートから読み取れる相場の方向性のことです。トレンドは、「右肩上がり(上昇トレンド)」「右肩下がり(下落トレンド)」「上昇、下落を繰り返す(もみ合い)」の3種類あります。株は基本的に、上昇トレンドのときに売買するのが良いとされています。
🔵移動平均線:一定期間の株価の平均値をグラフ化したもの
一定期間の株価の平均値をグラフ化したものです。ローソク足よりもおおまかに株価のトレンドが読めます。1日の値動きを示す日足チャートでは短期線ならば5日、中期線ならば25日、長期線ならば100日や144日などが、週足チャートでは13週や26週がよく使われます。
移動平均線は、短期線と中期線、長期線の3本を組み合わせて分析するのが基本です。例えば、短期線が長期線を下から上へクロスすることを「ゴールデンクロス」と呼び、買いのサインだといわれています。逆に上から下にクロスした場合は「デッドクロス」と呼ばれ、売りのサインとされています。
2.チャートから分かる失敗しない株の売買のタイミング
前述したように、株は上昇トレンドのときに買うのが基本戦略です。それでは、上昇トレンドはどのようにして判断するのでしょうか。これは、ローソク足でいえば、「ヒゲの長さ」「実体(ローソク足本体)の色」「大きさ」で判断します。
一般的にトレンドは、始値よりも終値が高かったことを示す「陽線」と、始値よりも終値が低かったことを示す「陰線」の2つで判断します。「陽線」は実体が白または赤で、「陰線」は実体が青または黒で表示されていますが、上昇トレンドを見極める時には主に「陽線」に注目します。
ヒゲは、上に伸びたヒゲが高値を、下に伸びたヒゲが安値を指します。そしてヒゲが長ければ長いほど、瞬間的な値動きと最終的に落ち着いた価格の差が大きいということを指します。
例えば、陽線で、上に突き出たヒゲが長い場合、「いったん高値まで急上昇したものの、その後売り勢力に下押しされた。ただし、終値は始値より高かった」ことを示します。これは、相場の雰囲気としては「買いたい人が多いものの、そこまで高値をつけるほどではない」ということです。上昇トレンドが続いた後にこの形が出現したら、そろそろ上昇トレンドが終わるかもしれません。
逆に、下ヒゲが長い陽線の場合は、「いったん下押しされたものの、再び買い勢力が価格を押し上げた」ということです。これは上昇トレンドが強いと判断でき、特に下落トレンドのなかでこの形が出たら、相場が反転する可能性があります。
一般的に、陽線の実体が長ければ長いほど、上昇力が強いといわれています。また、上下にヒゲがない陽線は「大陽線」と呼ばれて、買い圧力が強いことを示します。
一方、陰線の場合は考え方が逆になります。上に突き出たヒゲが長い陰線の場合は、「いったん高値まで急上昇したものの、その後売り勢力に下押しされ、終値は始値を下回った」ということで、売り勢力が強い下落トレンドといえるでしょう。そして、ヒゲのまったくない陰線は「大陰線」と呼ばれ、売り勢力が強いことを示します。下ヒゲが長い陰線の場合は、「いったん下押しされたものの、再び買い勢力が価格を押し上げた。ただし、終値は始値に届かなかった」と考えられます。まだ動きは鈍いものの、買い勢力が強いことから上昇トレンドへの転換の可能性を示唆しています。
このほか、実体が短く上ヒゲが長いローソクは「トンカチ」、逆に下ヒゲが長いものは「カラカサ」と呼び、それぞれ相場の転換サインとされます。このように、チャートから相場の動きを判断することを「テクニカル分析」といいます。
3.チャートに弱点はないのか?
株の売買は、チャートを活用したテクニカル分析が基本ですが、それだけで株の売買が成功するとは限りません。なぜならば、テクニカル分析は「過去の値動き」から判断した経験則だからです。そのため、今回のコロナ禍や自然災害、戦争など過去に類を見ない事象が発生すれば、チャートの法則を無視して株価が乱高下することもあります。そのような場合は、過去の経験則に頼るテクニカル分析は通用しなくなります。
このようなケースでは、GDP(国内総生産)やCPI(消費者物価指数)などの経済指標、企業の財務状況や業績をもとにして行うファンダメンタルズ分析をテクニカル分析と並行して行うことで、より精度を高くすることができます。
4.チャートは投資判断の基本
ここまで、株価チャートの見方をご紹介しました。チャートを使った分析は投資判断の基本ですが、絶対ではありません。株式の売買では、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析を組み合わせた総合的な判断が必要です。
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