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有事の金?!コロナ禍で注目の金投資に投資する5つの方法

有事の金?!コロナ禍で注目の金投資に投資する5つの方法


有事の金?!コロナ禍で注目の金投資に投資する5つの方法

 投資の世界に「有事の金」という言葉があります。デフォルトリスクのある株や債券、通貨に比べて、ゴールドバーという現物に裏打ちされた金は価値が下がりにくく、非常時に強いという意味です。コロナ禍で世界経済が大きく変動する中、注目を集める金投資についてみていきましょう。
 

【目次】

1.金投資はコロナ禍にも強かった?!

 コロナ禍で世界が動揺したニューヨーク金先物価格はこの夏、一時1トロイオンスあたり2000ドルを突破し、史上最高値をつけました。これだけでも「有事の金」が実感できることでしょう。一般的に、金価格は株よりも価格の上昇率が低い傾向にありますが、株安になると安全資産として買われやすくなります。
しかし、今回のコロナ禍では金価格は従来の非常時と異なる動きをみせています。株式市場が回復したのちも、価格が上昇し続けているのです。これは、米国の中央銀行制度の最高意思決定機関である連邦準備制度理事会(FRB)が、低金利政策を継続する見通しとなっていることから、金への投資が増えたことが原因と考えられています。
 
 米国の金利政策と金価格は、一般的に逆相関関係であるといわれています。米国金利が下がれば米ドルの価値も下落して投資資金が流出し、行き場のなくなった投資資金が金に集まると考えられるからです。そもそも、金は米ドル建て基準で取引されることから、米ドルが下落すれば金価格は上昇するのです。

2.ゴールドバー?宝飾品?金に投資する5つの方法

 コロナ禍で注目される金への投資は、どのように始めればよいのでしょうか。ここでは、代表的な5つの手法を紹介します。

🔵1.金現物

 ゴールドバーやコインなどの現物を買う方法です。最も分かりやすく、かつ、現物なので価値が0にならない点も魅力的です。ただし、購入にはまとまった資金が必要になりますし、盗難リスクもあります。また、金の指輪やネックレスなど宝飾品の多くは純金ではないので、ゴールドバーや金貨に比べると売却時の価値は下がることにも注意が必要です。

🔵2.金先物

 先物取引で金を売買する方法です。売りからも買いからも始められるので、今後の金価格が上昇・下落どちらに動くとしても投資ができる点がメリットといえます。ただし、投資商品なので元本割れリスクがあり、取引に関する専門的な知識が必要となります。
 

🔵3.純金積み立て

 毎月5000円、1万円などの一定額で金を買う方法です。毎月一定額を自動積立するコツコツ型なので、金価格に左右されずに投資する点がメリットです。ただし、手数料が高く、収益は得にくい傾向にあります。
 

🔵4.金ETF

 金価格に連動するように設計されたETF(上場投資信託)のことです。金価格を見ながら、自ら売買します。ただし、売買時や現物に交換する際に手数料がかかり、他のETFとは違い、配当はつきません。
 

🔵5.投資信託

 
 金関連の投資信託を購入する方法です。プロに運用を任せられるため、投資のことがよく分からない方や忙しい方に向いています。その一方、プロに任せることから、運用にかかる手数料が高めに設定されていることが多いです。
 

🔵番外.鉱山会社の株や投信を買う

 金鉱山を保有する鉱山会社など関連株に投資するというのも金投資のひとつの手段です。金価格が上がれば、関連会社の株式も上昇が見込めるためです。ただし、元本割れリスクはありますし、個別株なのである程度マーケットを先読みする知識が必要となります。 
 

ゴールドバー?宝飾品?金に投資する5つの方法

 

3.この先の金価格はどうなる?

 世界中で最も金を消費しているのは、中国とインドです。特に、新型コロナウイルスの影響からいち早く脱した中国は個人消費が戻りつつあり、金需要も回復する可能性が高まっています。また、米国ではいまだ新型コロナウイルスの流行が続いており、もしこのまま長引くようであれば、米ドルの信用力が下がり、代替通貨としての金の価値はさらに上がるかもしれません。
 ただ、先にもお伝えしたように、金取引は基本米ドル建てで行われます。金を日本で売買するときは、その時点の為替レートでドルを日本円に換算してからグラムあたりの価格を割り出すことから、国内の金価格は円高になればそのぶん目減りします。経済混乱期は円高になりやすいため、その点には注意が必要です。

4.資産ポートフォリオとしての金投資は検討する価値がある

 金は投資商品としては安全資産の部類に入りますが、国債のように利息がつかない、株よりも上昇率が低いというデメリットもあります。そのため、投資の全てを金に回すのは効率が悪くなります。一方で、今回のコロナ禍のような経済の混乱期には、投資ポートフォリオのひとつとして、金は検討する価値が十分にあるかもしれません。


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