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分散投資のメリットと正しい手法を学ぼう

分散投資のメリットと正しい手法を学ぼう


分散投資のメリットと正しい手法を学ぼう

「投資をするなら分散投資」と、よく耳にしますが、そもそも分散投資とはどういったものなのでしょうか。分散投資にはいくつかの手法がありますので、各手法とその効果をしっかり理解することが大切です。分散投資の正しい方法とメリットを理解しましょう。

分散投資の考え方とその手法

分散投資とは、投資対象や投資時期を分散させることで、資産減少のリスクを軽減させる投資手法のことです。代表的な分散投資は「資産分散」と「時間分散」ですが、場合によっては「通貨分散・地域分散」も有効です。各手法の特徴は次のとおりです。

資産分散

株式、債券、投資信託、現物投資など、異なる投資分野に投資することです。特質の異なる資産・銘柄を組み合わせて保有すれば、保有資産の値動きが不均等になります。そのようにすることで、特定の経済ニュースによって全ての保有資産の値が一気に下がるような事態を回避することができます。
もちろん異なる銘柄の株式を購入するなど、幅広い銘柄を購入することも分散投資の一種ですが、リーマンショックやコロナショックのように株式市場全体が下落するような事態もありえます。そのような事態になってもバランスが取れるように投資分野を分けるのが、より厳密な意味での資産分散とされています。

時間分散

一度に資金全額を投じるのではなく、投資するタイミングをずらして少額ずつ投資していくことです。投資の理想は値の低いときに購入し、値が高いときに売ることです。しかし各資産・銘柄の値は日々動いているため、なかなか理想どおりにはいきません。場合によっては、「多額の資金を費やして高値で購入」といった事態に陥ることもありえます。そのようなリスクを回避するために、資金を投入するタイミングを分散して投資するのです。
なお、時間分散の一つである積立式の投資では、長期的に行うことで1回当たり購入額が平準化される効果も期待できます。

通貨分散・地域分散

「円、米ドル、豪ドル」「国内、国外」「先進国、新興国」など、複数の通貨・地域に投資することです。国や通貨は政治・経済等の状況の変化により、値が上下する可能性があります。複数の通貨や地域を組み合わせて投資を行うことで、リスク軽減を図ります。

分散投資のデメリット

分散投資には、リスク分散などのメリットがありますが、その特徴ゆえのデメリットもあります。

最大のデメリットは、短期間に大きなリターンを得られないこと

前述したように、分散投資は投資する対象や時期を分散させる手法であるため、短期間で資産を増やしたい方には不向きな投資手法です。なぜならば、資金を集中させ、一気にリターンを狙うものではないからです。
ポートフォリオの組み替え不足もリターンを押し下げます。数カ月、最低でも1年単位で投資先や資金配分の見直しを行うようにしましょう。

分散投資で成功する2つのポイント

分散投資の成功確率を上げるポイントをご紹介します。

ポイント1:投資先は、値動きの特質に合わせて選ぶ

単純に複数の銘柄・資産に投資するだけでなく、相反する値動きのものに投資します。例えば、株式の投資先を2社に分けたとしても、同じ業種の株式を購入していたら、リスク分散の目的から外れてしまいます。そこで、株式と債権、円高に強い業界と弱い業界などのように相反する値動きの資産や銘柄を組み合わせるようなポートフォリオを組みます。そうすれば、ある資産が値下がりしても他の資産は値が上がり、結果的に資産全体の下落を防ぐことができます。
補足ですが、一般的に株式と債券は「経済状態に応じて異なる値動きをすることが多い」と言われています。また、円高は通常「輸出企業には悪影響だが、輸入企業にとっては好材料」となります。

ポイント2:資産全体のバランスを考える

資産管理では、現預金や保険といった安全資産も考慮するようにします。安全資産を一定額確保しておくことも分散投資の一つだからです。安全資産も視野にいれ、資産全体を総合的に把握・管理することで、一部の資産の下落・変動に動揺しにくくなります。
安全資産と投資のバランスを保つためには、例えば「資産配分は、投資4割、安全資産4割」「毎月収入のうち預貯金(安全資産)と新規投資額は各5%ずつ」などと、ご自身で配分を決めておくといいでしょう。
また、一般的に投資というと、株式や投資信託等へ投資する「金融投資」を指します。しかし投資には金融投資だけでなく、不動産投資を代表とする「現物投資」もあります。投資資産の幅を増やすことは、分散投資の観点からも有効です。すでに金融資産への投資をされている方も次のステップとして現物投資を検討してみてはいかがでしょうか。

分散投資でリスクコントロール上級者になる

分散投資を取り入れるのは一見難しく思えるかもしれません。確かに、銘柄選びや投資先を決める際は誰しも悩むものです。しかし、各手法とその効果をしっかり理解し、定期的な見直しを行えば、安定的に資産を形成することができます。分散投資でワンランク上の投資家を目指しましょう。


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