エコブームで注目の太陽光発電投資!メリットとデメリットとは?
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太陽光発電投資は、太陽光パネルで発電した電力を電力会社に販売することで収益を得るという投資手法です。エコで地球に優しい再生可能エネルギーブームのなかで注目を集めている太陽光発電投資についてみてみましょう。
太陽光発電投資のメリットとデメリット
太陽光発電投資のメリットは、20年間にわたって安定した収益を得られる点です。屋根などにつける認定容量10kW以下の家庭用太陽光発電は自家消費が目的のため、余った電力しか売電できませんが、10kW以上の産業用太陽光発電は全量を売電できます。
再生可能エネルギーの固定価格買取制度(Feed-in Tariff:FIT)では、「太陽光」「風力」「水力」「地熱」「バイオマス」の5つの再生可能エネルギーによって発電された電気を、電力会社が一定期間一定価格で買い取ることを定めています。国が買い取りを保証することで再生可能エネルギーの普及を推進するのが狙いで、日本では2012年から開始されました。
また、太陽光発電投資は利回りが良いのも魅力の一つです。投資方法にもよりますが表面利回りは8~10%と言われており、国債などの商品よりも高くなっています。
一方、太陽光発電投資にもデメリットはあります。まず、設置する場所によって発電量が変わるという点です。例えば、雨や雪など天気が悪い日には発電量が低下するため、年間降雨量の多い地域や豪雪地帯では発電効率が下がります。
同じ地域内でも方角や角度、日照条件といった太陽光パネルの設置条件にも左右されます。このように立地や設置条件、気象条件に大きく影響を受けることから、日本のように四季がある国では、年間通じて一定の発電量を維持するのは難しいかもしれません。
次節で説明する「太陽光ファンド」を除いて、太陽光発電への投資は初期費用が数百万円以上、規模によっては1,000万円以上と高額であることもデメリットです。太陽光発電向けのローンなども登場していますが、借り入れにはリスクも生じます。また、定期的なメンテナンスも必要です。メンテナンス業者に委託することも可能ですが、当然費用がかかってきます。さらには、自然災害の発生で太陽光パネルが損傷するリスクもあります。
太陽光発電、3つの投資方法
長期的に安定収入を得るために太陽光発電を活用したい場合には、全量を売電できる産業用太陽光発電に投資する方が良いでしょう。投資方法としては以下の3つがあります。
1.土地活用型太陽光発電
郊外の遊休地や山の斜面など、ある程度広さのある土地に太陽光発電設備を設置します。畑の真上など、空いている土地に太陽光発電設備を設置する「ソーラーシェアリング」などもあります。手持ちの遊休地を活用できれば、土地取得費用が不要となるので利回りを高くすることもできます。ただし、必ずしもその土地が太陽光発電に向いているとは限らないことには注意が必要です。
2.土地付き(分譲型)太陽光発電
販売されている土地付き太陽光発電設備を購入するという手法です。この方法ならば、土地を所有していなくても太陽光発電を始められ、金融機関の融資も活用できます。設備のメンテナンスを販売会社に任せることができるので手がかからない一方、信頼できる販売業者を選ばないと故障や近隣住民との対立などのトラブルが発生する懸念があります。
3.太陽光ファンド
複数の出資者で太陽光発電設備を所有し、売電収入の配当を受けます。土地もなく投資資金もそれほど多くないという方でも、太陽光発電投資ができます。ただし、太陽光発電で得た利益を出資者で分けるため、配当は他の方法に比べて少なくなります。また、途中解約ができないために売却のタイミングが決められず、他の金融商品への投資に比べて不自由さがあります。
太陽光発電では収益化が難しいか?
近年、FIT価格が下落しているため、太陽光発電投資は収益が出にくいといわれています。その一方で、設備費用が安くなったことで、投資しやすくなったというメリットもあります。そのため、下落したFIT価格でも、遊休地などの活用や設備投資を下げたりすることで利益を確保できるかもしれません。
また、FIT価格が高額だった頃に稼働を開始した中古の太陽光発電設備を購入すれば、FIT価格をそのまま維持することもできます。FIT制度では、建設時のFIT価格が適用されるからです。ただし、固定価格買取期間は稼働開始から20年間ですから、収益を上げる期間は短くなってしまいます。
太陽光発電設備の寿命は10~20年といわれており、その間はメーカーの修理保証もあります。しかし、メーカー間の競争が激しく、倒産も増えているため、故障しても修理の対応が難しくなることも考えられます。最悪の場合、中古の発電設備を購入したあとに故障してしまい、修理や撤去費用で売電収入が消し飛んでしまう可能性も否定できません。
太陽光発電投資は長期間にわたって安定した収益が得られる
20年にわたって買い取りが保証されており、利回りの高さで人気の産業用太陽光発電投資。FIT価格は低下していますが、一方で設備機器の価格は下がり、参入しやすくもなっています。不労所得のひとつとして太陽光発電投資を検討してみてはいかがでしょうか。
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