働いても働いてもお金が貯まらない! お金に働いてもらう収入アップの方法
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近年、年金などの社会保障のほかに2,000万円の貯金が必要という金融庁の報告書が大きな話題を呼びました。しかし、働いても働いても日々の暮らしは楽にならず、「2,000万円の貯金なんてとうてい無理!」という方も少なくないと思います。働いて収入をアップするにしても、やはり限界があります。そこで今回は「お金に働いてもらう」という方法についてみていきます。
働き方改革で副業(複業)も推進されているが?
収入アップの手段には、資格取得、転職、副業、投資など、さまざまな方法があります。最近では、「働き方改革」の一環として、政府や一部の企業から副業(複業)を推進する動きもみられるようになりました。
ところで、投資の基本を表す言葉に「卵は1つのカゴに盛るな」というものがあります。これはリスク分散の重要性を説いたものですが、副業(複業)も同じで、終身雇用が崩壊した今、1つの組織や収入源に固執するのはリスクがあるといえるでしょう。リスクヘッジのためにも、複数の収入源を得られるようにしたいものです。
ただし、有給消化率の低さや長時間労働が問題になっている日本の労働環境で、複数の仕事を掛け持ちするのは大変です。体力的にも厳しいため、身体を壊してしまう可能性もあります。また、そもそもの問題として副業を認めていない企業もまだ存在している状況です。このように、働きながら副業で収入をアップさせるには、さまざまな面で問題を解決していかなければなりません。
「お金に働いてもらう」ためにおさえるべき2つの考え方――「複利」と「レバレッジ」
前述したように、本業があるサラリーマンにとって、副業でお金を稼ぐのは、体力的にも時間的にも現実的ではありません。資格を取得してより高収入な職に転職するという方法もありますが、高所得が期待できる職に就くには何年もの研さんが必要となるでしょう。
そこで発想を切り替え、お金に働いてもらいましょう。自分の身体を使ってお金を稼ぐのが難しければ、お金に働いてもらえばよいのです。このとき知っておきたいのが「複利」と「レバレッジ」の考え方です。
お金を増やすために必要な「複利」の考え方
「複利」とは、複利法によって計算された利子のことをいいます。利子を元金に組み入れて運用することで、利子にもまた利子がつくという仕組みです。例えば、手元に100万円があるとします。これを年間2%で運用すると、翌年には102万円になります。この増えた2万円を、さらに元金に組み入れて102万円に年間2%の利子がつくようにします。すると、104万400円になります。この400円は、初年度の利子2万円についた利子です。これを10年続けていけば、121万円に増えます。このように複利は、特に長期投資の場合に効果を発揮します。
ただし、日本は超低金利時代ですから、銀行に預貯金していてもほとんど利息がつかず、よほど大きな額を預貯金するのでなければ複利効果もほとんど得られません。複利で効果的にお金を増やしたいのであれば、預貯金よりも利回りの高い金融商品で運用することをお勧めします。
効率的に投資をするために必要な「レバレッジ」という考え方
「レバレッジ」とは、「てこの原理」のことです。投資でいえば、少ない元手で大きな額に投資できる仕組みを意味します。例えば、現在日本国内のFX(外国為替証拠金取引)では、レバレッジは最高25倍まで掛けられます。これは、元手の25倍の金額まで取引ができるという意味です。
しかし、少ない元手で大きなお金を動かすレバレッジは利益も大きくなりますが、受ける損失も大きくなります。その分、リスクが大きいので注意が必要です。投資初心者の方は、低いレバレッジで始めるのが良いでしょう。
また、不動産投資でいえば、金融機関からの融資がレバレッジにあたります。融資を活用することで、自己資金の何倍もの額の物件に投資できるようになります。
「お金に働いてもらう」には投資!
前項でご紹介した複利とレバレッジの利点を最大限に活かせるのが投資です。投資によってお金に働いてもらうのです。そして、日々忙しいサラリーマンにも可能で、少額からでも始めやすい投資の代表格といえば、オンラインで取引できるFXです。また、個別株やインデックスファンドなども人気です。
サラリーマンという属性が有利となる投資もあります。それが不動産経営です。前項で紹介したように、不動産投資は金融機関からの融資を活用して、レバレッジ効果を得る投資手法です。融資の審査にあたって、銀行は物件の収益性のほかに、借主の職業や収入などの属性もチェックします。固定の収入があるサラリーマンは返済が滞りにくいと判断されるため、融資が通りやすいといわれています。
人生100年時代、自己防衛には資産運用が大切
人生100年時代、年金などの社会保障に頼れないのであれば、「自己防衛」が必要になってきます。人生を守るのは身体の健康とお金です。働いても働いてもお金が貯まらないのならば、発想を切り替えてお金に働いてもらう資産運用をお勧めします。
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