長期投資のメリットと成功するためのポイント
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会社員の方には「コツコツ投資」が向いている、こんな話を聞いたことはありませんか。
投資はギャンブルとは違い、一発逆転を狙うものではありません。
大勝ちはせずとも、少しずつ利益を積み上げていくことが大切です。
今回は長期投資の種類とそのメリット・デメリットを見ていきましょう。
長期投資とは
長期投資に関する明確な定義はありませんが、一般的には数年から数十年程度の期間で行う投資を指します。
1日で取引が完結できるデイトレードや、数日から数週間程度で取引が完結するスイングトレードは短期投資といわれます。
デイトレードは短期間で収益を得ることができますが、そのためには1分1秒常にモニターを見続けなければなりません。
収益を得るためには商品を安く買って高く売る必要がありますが、多くの知識やノウハウを蓄積する必要があります。
書店に並んでいる書籍や有力者の発言など、情報収集の際に用いられるメディアは豊富にあるものです。
一方、長期投資は企業や不動産などの将来的な成長を見込んでから行う投資であるため、短期投資とは考え方が異なります。
そのためには、需要予測やほかの商品のリサーチなどを行います。
利益を上げるためには一定の努力が必要ですが、長期的に収益を得られる点が魅力といえます。
長期投資の4つのメリット
こちらでは、長期投資が持つ4つのメリットをご紹介します。
ディスプレイにかじりつかなくていい
先述の通り、デイトレードやスイングトレードといった短期投資は、常に画面を見続けなければなりません。
短期的に価格が上がることがあれば暴落することもあり、投資家は常に値動きを確認しなければならない点には注意が必要です。
一方、長期投資は数年から十数年といった長期間を見据えて投資を行うため、短期の値動きに大きな対策を行う必要はありません。
複利効果を活かせる
複利効果とは、元金だけではなく発生した利子にも利子が付く状態を指すもので、より多くの利益を得られます。
複利で運用した場合、長期間で投資を行うほど得られる利益が多くなる傾向にあります。
そのため、5年より10年、20年など長期プランを提供している運用代行会社があるのです。
売買のコストが抑えられる
株式やFXを購入・売却する際には手数料が発生するため、思っていたよりも手元に利益が残らないことがあります。
証券会社や不動産会社によって手数料の金額は異なりますが、短期投資の場合は何度も売買を行うとその分手数料がかかるのです。
長期投資の場合は取引回数が少ないため、その分手数料を抑えられやすい傾向にあることから、手元に残る利益が増えます。
積立投資と相性が良い
積立投資とは、一定期間ごとに一定額をコツコツと投資をしていく方法になります。
投資額については自由に変えることができるため、安いときに多く購入しておく、といった運用が可能です。
少額で始められる積立投資は、長期的な視点で運用する長期投資と相性が良いといえます。
長期投資で成功するためのポイント
しかし、長期投資は必ず成功するものではないため、収益を得るためには下記のようなポイントを押さえておかなければなりません。
目標を明確にする
長期投資に限らず、投資全般を行う際には理由や目標金額を明確化する必要があります。
「○○歳までに○○円の収益を得る」といった目標を明確にすることで、収支のバランスを取ることができます。
長期投資の場合は老後の資金を補填することのほか、結婚や養育費、住宅の購入といったことが目的になることが多いです。
そのため、これから投資を行う方は、まずは長期投資を行う理由と目標金額を決めておきましょう。
短期の動きに惑わされない
先述の通り、長期投資は数年から十数年といった長いスパンで考える投資になります。
そのため、短期投資のように1日や1週間といった短い期間における価格の上下に惑わされないようにしましょう。
「安いから買っておく」「高いから買いを控える」といったような考え方ではなく、長い目でじっくりと成長を待つことが重要です。
このように、長期投資は短期投資と考え方が根本的に違う点を押さえておきましょう。
分散投資と併用する
積立投資とは別の投資方法として、投資先の銘柄や資産などを限定せず、複数の商品に分散する「分散投資」があります。
ひとつに集中して投資を行うと、その商品の価格が下落したときに多くの資産を失ってしまいます。
しかし、分散投資を行うことでリスクを分散することができるため、ひとつがダメでもほかでカバーすることができます。
積立投資と分散投資は長期投資と併用することができるため、それぞれを実践するのもおすすめです。
新NISAを行う
2024年に非課税保有期間の無期限化や、つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能といった特徴を持つ新NISAが始まりました。
NISAは少額投資非課税制度ともいわれるものであり、株式や投資信託への投資で得られた利益が一定期間非課税となるものです。
本来、投資で得られた利益には20%程度の税金が課せられていましたが、NISA口座を利用すれば税金がかからなくなります。
新NISAに移行することで一般NISAとつみたてNISAは一般化され、つみたて投資枠と成長投資枠に分かれます。
長期投資に向く商品にはどのようなものがある?
長期投資に向くといわれる投資商品の代表には、主に「株式投資」「不動産投資」「投資信託」の3つがあります。
ここでは、それぞれのメリットとデメリットについてみていきます。
株式投資
「投資の神様」と呼ばれるアメリカの投資家ウォーレン・バフェットは、株式の長期投資で成功したことで知られています。
バフェットは、アメリカン・エキスプレス(アメックス)やコカ・コーラなどの強いブランド力を誇る企業の株式を買い付け、長期保有をして財をなしました。
株式を長期保有する場合は、デイトレードのように頻繁に売買はしないため、手数料や税金の発生の回数が少ないというメリットがあります。
また、短期売買を繰り返すよりも安定的な配当金の分配を狙うほうが、収益も安定します。
一方でデメリットとしては、銘柄によってはなかなか株価が上がらなかったり、逆に値下がりしたりして塩漬けになってしまう可能性や、倒産で資産価値がゼロになってしまうリスクがあります。
不動産投資
不動産投資による収益には、物件の売買益を狙うキャピタルゲインと家賃収入によるインカムゲインがありますが、長期投資ではインカムゲインを狙います。
主なメリットとしては「不動産」という現物があるので、価値がゼロになりにくいことです。
家賃収入という安定的な収入も得られることから、高利回りの物件を選べば、預貯金よりも利回りの良い投資が可能となります。
また、現代の日本は低金利での融資を受けることが可能なため、少ない初期費用で取り組むこともできます。
これは、他の金融商品にはない強みだといえます。
一方で、災害リスクや入居者トラブルなどの人的リスクがある点がデメリットです。
また、日本は新築物件が好まれることもあり、経年劣化で資産価値が減少しやすいことにも注意が必要です。
空室が発生すると利回りが低下するため、できるだけ継続的に入居が見込める物件を選ぶことが成功への近道です。
投資信託
投資信託は、プロが選んだ複数銘柄に投資できるという特徴があります。
プロのファンドマネージャーに運用をお任せするので、初心者の方や、本業や家事などで忙しい人でも投資しやすいでしょう。
また、分散投資でリスクを減らせるのも強みです。
現物株などで複数銘柄を購入するにはまとまった資金が必要になりますが、投資信託なら少額の資金でも分散投資ができます。
一方で、プロに運用を委託する分、手数料が高いのがデメリットです。コストがかかる分、長期で保有しないと収益が出しにくいともいえます。
長期投資をするには、どの商品でも「目利き」が必要
株にしろ、不動産にしろ、長期投資で成功するには、長期的に保有できるだけの資産価値を持つ商品を見極める必要があります。
個別株を購入して長期保有する場合には、バフェットのように、その企業のブランド力や収益力、マーケットの潜在性など、未来を見通すセンスが求められます。
もし、個別株に投資する自信がなければ、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)といった指標に連動するインデックスファンドに投資すると良いでしょう。
その場合、手数料をできるだけ低く抑えることが大切です。
一方、不動産投資の場合は、経年劣化による資産価値の減少が起こりにくい物件を見つけることがポイントとなります。
「不動産選びは立地が9割」ともいわれるほど、物件そのものの耐久性に加えて、立地の希少性やブランド力が重要となります。
下記は、ブランド力を高めることができる要因の一例です。
- 複数路線に乗り入れるターミナル駅に近い
- コンビニ、スーパー、商店街、病院など生活に便利な施設が近くにそろっている
- 都心に通勤しやすい
- 古くからの由緒ある住宅街や人気エリアなどで、街のイメージが良く、ブランド力が高い
- 工場や幹線道路などから距離があり、騒音が少ない
- 治安が良い
こうしたニーズの高いエリアの物件は、一般的に値崩れしにくいものです。
また、入居者がいったん退去しても、すぐに次の入居希望者を見つけることができるので、空室リスクを抑えることも可能となります。
長期投資は投資の基本
大勝ちを狙うのではなく、少しずつ利益を積み上げていくというスタンスは投資の鉄則です。
その点、長期投資は投資の基本だといえます。
金融商品への目利き力を養い、長期投資にチャレンジしてみましょう。
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