リスクに打ち勝つ! ローリスク資産運用のポイント
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思い切って資産運用を始めたいけれど、運用リスクを考えると迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。確かに資産運用にはリスクがつきものですが、リスクは運用手法で十分に抑えることができます。ここでは、ローリスクで資産運用する方法をご紹介します。
資産運用における“リスク”の正体
まず、「リスクとは何か」を確認しておきましょう。リスクを「値下がりの可能性」や「元本割れすること」だと考えている方もいらっしゃると思いますが、資産運用におけるリスクとは価値下落だけを表現するものではありません。上昇・下降の両方を含む「振れ幅」と「不確実性」のことを意味します。簡単にいえば、上昇・下降を問わず、将来の価値が分からない状態のことを「リスク」といいます。資産運用に「絶対」はありません。これから値が下がるのか、それとも上がるのか。誰にも分からないため、価格変動が大きいと予測される場合は「リスクが大きい」、価格変動が少ないと予測される場合を「リスクが小さい」と表現するのです。
通常、リスクとリターンは比例します。つまり、ハイリスクならハイリターン、ローリスクならローリターンと考えられます。よって、リスクを避けて大きなリターンを得るのは難しいといえるでしょう。とはいえ、やみくもにリスクを恐れることは避けたいものです。自分自身が許容できるリスクを設定し、許容範囲内で上手に資産運用していきましょう。
金融商品ごとのリスクとリターン
ここからは代表的な金融商品を、リスクごとにみていきます。
ローリスク&ローリターンの資産運用
ローリスク&ローリターンの金融商品は、大きく増える可能性がない代わりに元本割れの可能性も低いです。その代表といえるのが「債券」や「保険」です。
債券は国や企業などの発行母体に一定額を投資し、約定の期間経過後に「投資額+利息」を受け取るという金融商品です。なかでも国が発行する「国債」は最低保証があり、原則として投資額を割り込むことはありません。地方公共団体の発行する「地方債」や大きな企業が発行する「社債」も、途中売却しなければ元本と利息を受け取ることができます。
債券は満期まで保有するのが一般的ですが、満期前に市場で売却することもできます。ただし、その場合は原則的に市場価格での売買となるため、元本割れにならないよう注意が必要です。
一方、終身保険や個人年金保険などは、その多くが加入時に利率が決まります。満期時もしくは一定期間経過後にどのくらい増えるのか明確なので、収支計画が立てやすいです。
債券や保険の利率は高くありませんが、満期まで保有していれば、利率分は増やすことが可能なため、ローリスク&ローリターンの金融商品といえるでしょう。
ミドルリスク&ハイリスクな資産運用
ミドルリスクな資産運用といえば「投資信託」がその代表格です。価格の動きはありますが、それほど激しいものではありません。そのため、短期間で高収益を上げるのは難しいですが、価格下降局面でも急激に下降することはあまりありません。値下がりに気付いた時点で売却すれば、多くの場合、大きな損失になることは防げるでしょう。ただし、投資信託の内容によってはリスクが高くなることもありますので、商品をよく確認することが大切です。
ハイリスクな資産運用といえば「株式投資」や「FX」です。株式投資は特定の企業の株式ですので、該当企業の業績によって大きく価格が変わる可能性があります。そしてFXは、主に通貨を売買することで為替差益を得る投資方法です。為替は日々動いているため、価格が激しく変動します。さらに、FXでは取引口座にある金額以上の取引をすることが可能です。これは、少ない資金で大きな収益を狙えるということですが、逆に損失が大きくなる可能性もあるということです。
ローリスク運用のポイントは分散投資
ローリスク運用のポイントは、リスクを分散するための「分散投資」です。例えば、株式投資で1社だけに投資を集中させてしまうと、その会社が倒産したときに資産が大きく減ってしまいます。しかし、複数の会社に投資していれば、このような事態は防ぐことができます。
分散投資の種類には次のようなものがあります。
- ▼金融商品の分散
- ▼通貨分散
- ▼地域分散
- ▼時間分散
- ▼資産の分散
株式、債券、投資信託、預貯金など、複数の金融商品に投資します。
円だけでなく、ドルやユーロなどの外貨にも投資します。
先進国と発展途上国の双方に投資します。
資金を一度に投資するのではなく、一定期間ごとに投資していきます。
債券や株式などの金融資産だけでなく、不動産や金など「現物資産」にも投資します。
資産運用の過程では、特定の金融商品が一時的に値下がりすることもあるでしょう。しかし、資産分散しておけば、「保有している資産のすべてが値下がりした」という最悪の事態を回避することができます。値下がりしたのが複数保有している資産のひとつであれば、値下がりの影響は小さく、慌てることもありません。損切りや長期保有などの判断も冷静に行えるでしょう。
資産運用のリスクコントロールは自分次第
資産運用の「リスク」とは価格の振れ幅、不確実性を指すもので、「危険」や「値下がり」といったネガティブな意味を表すものではありません。「資産運用に興味はあるけどリスクが怖い」という方も、ご自身が許容できるリスクの範囲内で投資商品を選び、投資手法を工夫すれば、十分にリスクを減らすことが可能です。まずは、リスクについて理解し、賢く資産運用を始めてみましょう。
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