不動産投資を効率的に勉強する7つの方法
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不動産投資は、一般的に借り入れを前提とする投資です。したがって、リスクは必ず伴います。しかし、事前に不動産投資について勉強しておくことで、そのリスクを軽減することもできます。不動産投資に興味がありながらも、リスクの高さから躊躇してしまう方も多いことでしょう。リスクを乗り越えて不動産投資をスタートさせるための7つの勉強法をご紹介します。
勉強の初期段階では投資の方向性を絞る
不動産投資にはいくつもの種類があります。種類ごとに勉強すべきことも変わってきますので、最初にある程度、方向性を絞ると良いでしょう。
不動産投資は、大きく「建物に対する投資」と「土地に対する投資」に分けられます。土地に対する投資は、すでに所有している土地を活用する場合が多いため、今回は建物に対する投資を中心に紹介します。
建物に対する不動産投資の種類
投資対象
居住用の不動産投資には、「一戸建て」「区分マンション」「シェアハウス」などの種類があります。一方、居住用以外には、「商業物件の賃貸」「貸し会議室」など事業者をメインの対象とする不動産投資があります。
物件対象
代表的なものに「一棟投資」「区分マンション投資」「戸建て投資」などがあります。
また、それぞれの対象物件には「新築物件」と「中古物件」があります。中古物件のうち、築年数が浅いものは「築浅物件」と呼ばれます。逆に、築年数が長い物件もあります。そのような物件への不動産投資は「フルリノベーション投資」や「古民家投資」などと呼ばれています。
必要となる知識の種類
前述のように、一口に不動産投資といっても、いろいろな種類があり、不動産投資をするために必要となる知識もそれぞれ異なります。
ここでは、居住用物件の不動産投資の必要経費で考えてみましょう。区分マンションであれば毎月管理費や修繕積立金が、一戸建てならば十数年に一度外壁塗装や屋根塗装など百万円単位の必要経費が生じます。利便性でも、区分マンションならば駅からの距離が重視されますが、一戸建てならば病院や商業施設の有無など生活環境が重要になるでしょう。区分マンションと一戸建てとでは必要となる知識や収集すべき情報が異なるように、どのような種類の不動産投資を行うかで勉強すべきことは変わってきます。そのため、最初にある程度方向性を絞り込むほうが効率的に勉強できるのです。
なお、土地に対する投資としては、駐車場経営や太陽光発電などがあります。自動販売機やコインロッカー経営なども、土地を活用した不動産投資の一種です。
不動産投資を効率的に勉強する7つの方法
ここでは代表的な7つの勉強法について、そのメリットと注意点を紹介します。
不動産投資セミナーに参加する
不動産投資セミナーには、基礎知識を紹介する初心者向けのものから、マニアックな手法を紹介する上級者向けのものまで多数あります。主催者は、「不動産会社」「資産運用会社」「税理士や公認会計士」などです。不動産会社ならば物件やエリア情報、資産運用会社ならば資金融資、税理士や公認会計士ならば税金関連と、主催者ごとに強みや特色は異なります。
主なメリットと注意点は次のとおりです。
メリット
- 有料セミナーもあるが、無料で受講できるセミナーも多い
- 専門家や経験者である講師の生の声を聞ける
- 考えが近い講師や気になる物件を取り扱っている不動産会社のセミナーならば、得たい情報を的確に学ぶことができる
- 不動産投資に興味を持つ受講生と情報交換できる可能性がある
注意点
無料セミナーは、不動産投資に興味関心を持ち始めたばかりの知識の少ない方の参加が多いことから、初心者向けのセミナーが比較的多くなります。一方、情報やノウハウの提供を目的とした有料セミナーもあり、有料セミナーのほうが実践的な内容、特化した情報が多くなります。
また、不動産投資物件の販売や仲介手数料を目的としているセミナーのなかには、過度に受講生の購入意欲を刺激するものもあるかもしれません。事前に主催者情報や講師のプロフィールを確認し、不適切なセミナーは回避するようにしましょう。
なお、必ずしも「無料セミナー=危ない」とはいえませんし、逆に有料セミナーならば絶対的に安心できるわけでもありません。ただ、セミナー料金の有無にかかわらず、特定の物件や不動産投資のメリットばかりを強調するようなセミナーには注意が必要です。仮にそのようなセミナーに参加した場合、気になる物件があったとしても、契約は後日にすることをおすすめします。
書籍を購入して独学で学ぶ
不動産投資に関する書籍なども多数発行されています。書籍を執筆するには正確な知識や豊富な経験が必要ですし、出版社が内容の精査をしているために、勉強する際の「教科書」として信頼できます。
主なメリットと注意点は次のとおりです。
メリット
- 基本的には安価に手に入る
- 好きな時間に勉強でき、勧誘もない
- 納得するまでじっくり読み込める
- 不動産業界全体の情報、税金や契約などの周辺情報など、必要に応じて横断的に勉強できる
注意点
発行時期によっては情報が古くなっている可能性があります。また、専門誌も複数ありますが、内容が初心者向けではない、読者対象が不動産事業者ということもあります。まずは、初心者向けの書籍や雑誌を手に取りましょう。
インターネットで情報収入をする
インターネットにも、不動産投資の情報が数多く掲載されています。個人投資家のコラムやノウハウなどを、気軽に閲覧することができます。
主なメリットと注意点は次のとおりです。
メリット
- 発信者が情報を掲載するとすぐに閲覧できるため、最新情報が手に入る
- 個人が情報発信できることから、率直な意見も入手できる
- 手軽に情報を探すことができ、気になる情報もキーワード検索などを使ってピンポイントに探すことができる
注意点
インターネットは、誰でも簡単に情報を発信できます。ただし、必ずしも発信元が信用できるとは限りません。また、主観的な意見であったり、レアケースで参考にしづらかったりするケースもあります。さらに、ピンポイント情報を集め過ぎると、全体を見通す知識が不足してしまうかもしれません。
ここでは3つの勉強法をお伝えしましたが、どれも一長一短があります。それぞれの特徴をよく理解したうえで使い分けることをおすすめします。もし、これから不動産投資を勉強するのであれば、まずは書籍とインターネットで基礎知識をつけたあとに、ご自身の方向性に合致するセミナーに参加すると良いかもしれません。
不動産投資に関する資格を取得する
不動産に限らず、資格を取得する際には多くの時間をかけてさまざまな知識を身に付けることができます。
それぞれの専門知識に精通することによって、最適な判断ができるようになるでしょう。
不動産投資に関する資格のなかには「宅地建物取引士(宅建士)」や、「不動産実務検定」などがあります。
宅建士は宅建業法に定められている国家資格であり、不動産取引の契約前に「重要事項説明」を行うことができます。
こちらの資格を取得、および取得するために学習することで、不動産に関するさまざまな知識を身に付けられます。
不動産実務検定は3級から1級に分かれており、賃貸管理運営や土地活用に関する知識を得ることができます。
ほかにも「マンション管理士」や「不動産鑑定士」といった資格があるため、必要に応じて資格の取得を検討しましょう。
メリット
- 不動産に関する資格の取得だけではなく、知識を深めることができる
- 投資するべき・避けるべき不動産を判断できる
- 資格自体が不動産業界への就職の際に検討材料となる
注意点
- 資格や知識を取得するためには、多くの時間を要する
- 古い資料を参考にすると、現代の法律やルールに則っていないことがある
- 独学の場合、勉強時間のマネジメントが難しくなる
不動産投資の経験者に話を聞く
先述したセミナーへの参加を含め、実施に不動産投資を経験したことがある方の話を聞くことも勉強方法のひとつです。
本や動画などで勉強をしていても、知りたいことが知れなかったということは少なくないでしょう。
不動産投資の経験者と直接会って話すことによって、抱えている疑問を解決できる可能性が高くなります。
不動産投資を行おうと検討している方にとって、物件選びや売買交渉などは、不安に感じやすいポイントではないでしょうか。
不動産投資経験者に会うためには、セミナーの参加やインターネット、SNSなどで探します。
セミナーの場合は、終わったあとに質問ができれば時間をもらえる可能性があります。
インターネットやSNSを利用すると短時間で探せますが、信頼性についてはよく検討しなければなりません。
メリット
- セミナーなどでは教えてくれない情報を教えてくれる
- 自分が抱えている懸念や知りたかった情報が聞ける
- 投資を始めたあとも情報交換などによって、関係性を維持できる
注意点
- 信頼できる人・信頼できない人の判断はすべて自分にゆだねられている
- 経験者を装った詐欺である可能性がゼロではない
- コンサルティング費用という名目で、費用を請求されることがある
物件の内見をする
不動産投資で失敗する方の多くは、実際に購入する物件の内見を行わなかったことが挙げられます。
投資用不動産の購入は人生でも大きな買い物のひとつであり、金融機関からのローンも必要となることが多いものです。
ローンを返済し、継続した利益を獲得するためには自分が納得できる物件を購入することが重要です。
また、現地に足を運んでみると、インターネット上では記載されていなかったようなデメリットが意外とあります。
物件の内見を行う際には、騒音や最寄り駅からの距離、近隣の施設などもあわせて確認しておきましょう。
治安がいいと書かれていたのに、実際に足を運んでみると治安が悪かった、という事態に陥りかねません。
納得できる物件を購入して不動産投資を始めるために、必ず物件の内見を行いましょう。
メリット
- 物件のなかだけではなく、外見や近隣の情報を知ることができる
- 納得した物件を購入することができる
- 周辺施設などから、どのようなターゲットが入居しそうなのかを予想することができる
注意点
- 遠方の物件を購入しようと検討している場合、高額な移動費が必要になる
- 不動産の知識が明るくない場合、見ただけでは良し悪しを判断できない
- 理想と現実にギャップがあった場合、再度投資用不動産を探さなければならない
不動産投資会社に相談する
不動産投資で陥ってしまうことが多いミスのなかには、第三者の意見を聞かないことが挙げられます。
第三者の意見には自分では気付かなかったポイントや、さまざまな意見が含まれているため、メリットは大きいです。
しかし、不動産の知識に明るくない第三者の意見を聞いても、なかなか納得はできないものです。
そこで、不動産投資について客観的に判断してもらうために、不動産投資会社に相談することをおすすめします。
現代では会社に足を運ばなくてもオンライン上で相談することもできるため、以前より利便性が高まりました。
また、投資会社はさまざまな不動産を用意しているため、自分の希望に合った物件を紹介してもらえます。
メリット
- 自分が希望する条件の物件を紹介してくれる
- 客観的に、プロの目線で判断・情報共有をしてくれる
- 投資用の不動産を購入したあとも、継続した関係構築ができる
注意点
- 投資会社のなかには怪しい企業があり、そのような企業を見抜くための審美眼が求められる
- 投資会社を利用しても、必ず利益が継続して発生するとは限らない
- 手数料が発生する
不動産投資に役立つ知識を得るために、何を勉強すべきか
不動産投資の目的は利益を得ることです。そのため不動産投資の勉強で最も重要となるのは、利益が出るかどうかの判断材料や基準を知ることです。例えば、利益は想定家賃収入から推定可能ですが、正確に計算するには、必要費用を差し引く必要があります。その必要経費には、例えば次のようなものが含まれます。
- 管理会社への管理費や委託料
- 火災保険料
- 固定資産税
- 不動産投資ローンの返済金(元本+利息)
必要経費の種類や金額を理解しておかなければ、「良い物件を購入したのに経費がかかって利益が得られない」などの事態に陥ってしまうこともあります。物件ごとに収益性の判断ができるよう、確実に知識をつけていきたいものです。
一般的に、下記のような知識を勉強しておくと不動産投資には役立ちます。
- 民法の権利関係について:賃借人とのトラブル防止のために役立つ
- 宅建資格(宅地建物取引士)について:不動産取引を理解できる
- 簿記や税について:確定申告や節税に役立つ
- 相続に関する知識:将来土地を継承する際に役立つ(元本+利息・手軽に情報を探すことができ、気になる情報もキーワード検索などを使ってピンポイントに探すことができる・手軽に情報を探すことができ、気になる情報もキーワード検索などを使ってピンポイントに探すことができる
特に、不安な部分やご自身で不足していると感じている部分を勉強することをおすすめします。
作成したライフプランシミュレーションで、今後の家計をより確実なものにしていきましょう。
不動産投資の勉強は、メリハリをつけて
不動産投資の情報は膨大です。そのため、すべてを知りつくすのは難しいでしょう。全体像を把握することは重要ですが、ご自身の方向性に応じて、必要な部分を重点的に取得することをおすすめします。また、不動産投資以外の周辺知識もつけておきたいものです。書籍やインターネット、セミナーなどを活用し、効率よく進めていきましょう。

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