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投資信託とETFの違いとは?投資を始める前に知っておきたいポイント

投資信託とETFの違いとは?投資を始める前に知っておきたいポイント


投資信託とETFの違いとは?投資を始める前に知っておきたいポイント

株式投資や国債などと並んで一般的な投資手法である投資信託。通常の投資信託は未上場ですが、一部の投資信託は証券取引所に上場しています。それが「ETF(上場投資信託)」です。ETFは、株式のように時価で取引をすることが可能で、運用コストも通常の投資信託よりも安いとされています。ETFの特徴と注意点について、通常の投資信託と比較しながら紹介します。

【目次】

投資信託とETFはどこが違う?

最初に、投資信託とETF、それぞれの仕組みを確認しましょう。

 

投資信託の仕組み

通常の投資信託は、投資家が投資した資金をまとめて、運用の専門家であるファンドマネージャーが株式や債券などに投資して、運用成果(利益)を投資額に応じて投資家に分配します。銀行や証券会社などの金融機関が販売窓口になっていますが、運用は運用会社が行うことになっています。主な仕組みは次のとおりです。

  • 販売会社:販売は、銀行や証券会社などの金融機関が行う
  • 運用会社(委託会社):ファンドを組成して、受託会社に運用の指示を行う
  • 受託会社:運用会社の指示に従って売買を行う

 

ETFの仕組み

ETFは「上場投資信託」とも呼ばれる金融商品で、その名前のとおり上場している投資信託です。通常の投資信託と同じく運用は運用会社が行いますが、運用会社へ資金を拠出するのは指定参加者と呼ばれる証券会社や機関投資家などです。ETFの仕組みは次のとおりです。

  1. 指定参加者(証券会社や機関投資家など)が運用会社に金銭もしくは現物株の集合を拠出する
  2. 運用会社はETFの設定・運用を行い、指定参加者にETFを発行する
  3. 指定参加者は、発行されたETFの受益証券を証券取引所に売却(上場)する
  4. 一般の投資家は、証券取引所に売却(上場)されたETFの受益証券を市場で売買する

※以下、通常の投資信託を「投資信託」、ETF(上場投資信託)は「ETF」とします。

 

投資信託とETFは、価格変動リスクや信託報酬のコストがかかること、分散投資がしやすい点など、共通する部分も多いのですが、購入方法には大きな違いがあります。既述のように、投資信託は金融機関等の販売窓口を通じて購入しますが、ETFは証券取引所を通じて購入します。また、購入時の価格にも違いがあります。投資信託は1日1回算出される「基準価格」ですが、ETFは上場しているために株式と同じく「時価」です。

 

投資信託が持つ3つのメリット

投資信託のメリットをみていきます。

 

商品数や種類が豊富

投資信託には数多くの商品があります。購入方法、決済方法、対象地域など、さまざまな分類を組み合わせることによって、新たな投資信託が次々に開発されているのです。ETFも種類を増やしてきていますが、投資信託には及びません。ここでは、分類の一端を紹介します。

 

  • 購入方法

当初募集期間のみ購入できる「単位型」と、運用されている期間中いつでも購入できる「追加型」

 

  • 決済方法(分配金)

「毎月分配」「隔月分配」「年1回分配」など

 

  • 投資対象地域

「国外投資」「国内投資」「国内外投資」「先進国投資」「新興国投資」「複合型」など

 

  • 投資対象資産

「株式型」「債券型」「不動産型」「コモディティ型」「複合型」など

投資信託ならば、数あるなかから、ご自身のリスク許容度や希望投資地域などを考慮して、最適なものを選ぶことができるでしょう。

 

証券会社の取引口座を開設しなくとも購入できる

投資信託は、証券会社だけではなく銀行や郵便局でも販売しています。これは、証券会社の口座を持っていなくとも気軽に購入できるということです。近くの銀行や郵便局に赴けば、対面で投資信託の説明を受けられるのも安心感があります。

 

最低投資金額が少額、かつ自動積立できる

投資信託は、積立型の種類が豊富です。また、「1,000円ずつ」「10,000円ずつ」など少額の積み立ても可能です。初回に積立額を設定すれば、自動で買い増ししてくれるので手間がありません。これは、自動積立ができないケースが多いETFと対照的です。

 

投資信託における2つの注意点

下記にて、投資信託を行う際の注意点を解説します。

 

各種手数料がかかる

投資信託の商品ごとに違いはありますが、一般的には次のような費用がかかります。

販売手数料:購入時の手数料

運用管理費用(信託報酬):運用期間中、投資信託の保有額に応じてかかる費用

監査報酬:投資信託が公正に行われているかどうか、監査人が監査するための費用(投資家が間接的に負担)

売買委託手数料:ファンドの商品を売買する際の手数料(投資家が間接的に負担)

信託財産留保額:換金時、手数料とは別に徴収される費用

購入時や換金時のみかかる費用もありますが、投資信託を保有中継続して発生する費用もあるので注意しましょう。

 

短期的な売買はなじまない

投資信託は積立型が多いこともあり、長期投資でじっくり資産形成を行いたい方に向いている投資手法です。短期間の値動きによる売却益を狙いたい方には不向きといえるでしょう。

 

ETFが持つ3つのメリット

ETFのメリットをみていきます。

 

購入価格が明確

ETFは証券取引所に上場され、株式と同様に売買されているため、売買は時価で行います。購入時に時価が分かるために、投資金額が明確です。一方、投資信託の価格である「基準価格」が公表されるのは翌日以降です。つまり、投資信託の基準価格が不明なまま購入することになります。

 

投資信託と比較して手数料コストが低い

ETFは、購入時手数料や保有期間中の手数料(信託報酬)が投資信託よりも安い商品が多いです。それは、信託報酬のうち「販売会社への支払い」がないからです。また、指定参加者(証券会社や機関投資家など)が運用会社に現物株の集合を拠出するタイプのETFであれば、運用会社は株式などの売買を行わないため、株式本体にかかる購入代金以外で発生する、手数料部分のコストも少なくてすみます。

 

注文方法が豊富

株式投資と同じように、成行注文や指値注文が可能です。「多少価格が高くなっても確実に購入したいので成行で注文」「確実にこの価格で購入したいので指値で注文」など、そのときの購入意欲に応じて注文方法を使い分けることができます。また、保有資金以上の取引ができる「信用取引」も可能です。

 

ETFにおける2つの注意点

下記にて、ETFにおける2つの注意点を解説します。

 

大幅な価格変動は考えにくい

株式投資では、価格変動による売却益を目的とする投資家がいます。同じ上場商品であるため、ETFにもそのような効果を期待している投資家もいることでしょう。しかし一般的なETFは、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)など代表的な指標と連動することを目指して運用します。そのため、市場と懸け離れた急激な価格変動は考えにくくなります。

 

購入の価格帯が投資信託よりも高い

投資信託と比較すると、購入時の費用が高めになりがちです。市場動向にも左右されるため一概にはいえませんが、100,000円程度が購入価格の目安です。

 

投資信託に向いている方

下記のような特徴を持つ方は、投資信託に向いているといえます。

 

投資の初心者

これから不動産投資を始めたいという方のほとんどは知識が少なく、いきなり高額な投資を行わないものです。

短期的な値動きに左右されにくい投資信託は知識が少ない方でも投資がしやすいことから、初心者に最適だといえます。

 

少額から投資したい方

投資信託は、投資する物件によっては100円など少額から運用することができるものが含まれています。

コツコツと利益を増やし、その間に知識を増やしたい方におすすめの投資方法だといえます。

 

低リスクで運用したい方

投資信託はほかの投資よりも低リスクといわれている一方、大きなリターンの期待が少ない性質を持ちます。

しかし、可能な限り損をせず、低リスクで運用したい方にはおすすめの投資方法だといえます。

 

忙しい方

投資信託は長期的に運用する投資方法であり、株やFXのように日単位で大きな変動がないため、管理の手間が少ないものです。

そのため、普段は会社に勤められている方など、忙しい方でも比較的気軽に投資ができるといった特徴があります。

 

資産を分散したい方

投資信託に限らず、資産運用をひとつのサービスや商品で行うと万が一のリスクに備えることができません。

ほかに投資をしている方でも、低リスクで運用ができる投資信託を選ぶことで、利益を確保しつつ分散して資産を運用することができます。

 

ETFに向いている方

ETFに向いている方

こちらでは、ETFに向いている方の特徴をご紹介します。

 

長期的に投資をしたい方

ETFは保有中のコストが低いことから、長期的に投資をしたい方に向いている投資方法だといえます。

売買の際には手数料が発生しますが、成長見込みがあるETFを選ぶことで自分の手元に多くの利益を残すことができます。

 

売買を自由に行いたい方

ETFでは成行注文や指値注文といった注文方法を自由に選べることから、自由に売買をすることができます。

投資信託の場合は1日1回、定められた基準価格でしか売買ができないことから、利益を引き出しやすいといった特徴があります。

 

相場などある程度の知識を有している方

ETFは取引時間内であればいつでも購入が可能であることから、値段が下がったときにまとめ買いをすることができます。

そのため、リアルタイムで相場を確認し、儲け時などを判断できる方におすすめの投資方法だといえます。

 

つみたてNISAやiDeCoでは物足りないと感じる方

つみたてNISAやiDeCoは一度設定すると、ほとんど何もしなくても自動で運用することができます。

しかし、積み立てる上限額が決まっていることから、自由に売買ができないためETFを選ぶ方がいらっしゃいます。

 

株式投資よりもリスクを抑えたい方

ETFはファンドへの投資であることから、株式投資よりも低リスクで運用することができます。

その分リターンが低い傾向にありますが、少なくても確実に利益が欲しい方におすすめの投資方法です。

 

ETFと投資信託、投資するならどちら?

購入のしやすさからいえば、商品数の多さや自動積立が活用できる投資信託がおすすめです。しかし、投資信託は各種手数料が発生するため保有コストがやや高めになります。もし、購入価格や購入方法にこだわるならば、時価取引や指値取引ができるETFのほうがいいでしょう。ETFは時価で売買できるので、短期的な売買をしたい方にも向いています。ETFと投資信託の仕組みを知り、特徴に合わせて投資先を選択していきましょう。

 

不動産投資信託(REIT)とは?

不動産に投資して利益を得る手段のなかには、「不動産投資信託(REIT)」と呼ばれるものがあります。

REITとは投資家から資金を集めて、オフィスビルや商業施設、マンションといった不動産を購入し、利益を獲得する方法です。

複数の投資家から資金を集めるため、収益は投資家に分配する形で受け取ります。

アメリカで生まれたREITは、日本では頭にJを付けて「J-REIT」と呼ばれます。

 

REITと投資信託の違い

REITと投資信託の違いとして、運用する資産の内容が挙げられます。

REITは不動産に特化して運用するのに対して、投資信託では債券や株式といった有価証券が対象となります。

また、REITは投資証券を購入しますが、投資信託は投資信託受益証券を購入して運用する点も異なるポイントです。

 

REITとETFの違い

REITは不動産を運用する投資信託ですが、ETFは指数に連動させる投資信託であるといった違いがあります。

個別株のように取り扱うREITに対して、ETFは日経平均のように特定の指数によって左右されるといった特徴を含んでいます。

 

REITの始め方

REITの始め方

REITは、下記の手順で始めることができます。

  • 証券会社を選ぶ
  • 口座開設に必要なものを用意する
  • 証券口座に投資資金を入金する

 

証券口座を開設する際は、運転免許証や印鑑登録証明書といった、さまざまな書類が必要となります。

そのため、証券会社を選んでいる間にこれらの書類を集めておくことで、効率よくREITを始めることができます。

 

おわりに

本記事では、投資信託とETFの違いについて、投資を始める前に知っておきたいポイントとあわせて解説しました。

投資信託はファンドマネージャーが投資家から集めたお金で株式や債券を購入して利益を出す運用方法です。

ETFは上場している企業の株式や債券を購入して、投資家から集めた資金で運用する投資方法を指します。

それぞれにメリットや注意点のほか、向いている方の特徴などがあるため、自分に合った投資方法を選ぶことが重要です。


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