FIREのメリットや注意点とは?達成するステップや投資方法を解説
FIREのメリットや注意点とは?達成するステップや投資方法を解説
- 不動産投資のGALA NAVI >
- お役立ちコラム >
- 資産運用 >
- FIREのメリットや注意点とは?達成するステップや投資方法を解説
老後2000万円問題を皮切りに、将来への漠然とした不安を感じる方が増えているかもしれません。さらに、昨今はインフレや円安が加速し、家計への影響も少なくないでしょう。
そのような状況の中、お金の心配をせずに自由な生活がしたいとの思いから、「FIRE」を達成したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、FIREのメリットや注意点、達成するステップなどについて詳しく解説します。おすすめの投資方法も紹介するため、FIRE達成に向けて一歩を踏み出しましょう。
1.そもそもFIREとは?
FIREは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取った言葉であり、「経済的な自立」と「早期リタイア」を意味します。従来の早期リタイアは貯蓄がメインでしたが、FIREは十分な貯蓄に加えて資産運用による運用益の確保を前提としています。
完全にFIREするには多くの資金が必要となるので、実現するのは簡単ではありません。近年は、より現実的な選択肢として資産運用と労働収入の2つの収入を柱に早期リタイアの実現を目指す「サイドFIRE」という考え方もあります。
2.FIREするメリット
FIRE達成によって得られるメリットとして、生活の自由度が大きく向上する点が挙げられます。仕事や場所にとらわれず、好きなことに時間を使えるようになるので、FIREを達成したいという方は多いのではないでしょうか。ここでは、FIREを達成するメリットについて解説します。
🔵仕事や場所にとらわれない生活ができる
一般的な会社員であれば、週5日間、1日8時間程度の労働が必要です。テレワークが普及しているとはいえ、会社への出勤が必要となるケースも多いでしょう。会社によっては転勤が多く、居住地を自由に選べない方もいるかもしれません。
FIREを達成することで会社での人間関係やしがらみを気にする必要がなくなり、好きな場所で暮らせるようになるのは大きなメリットです。
🔵好きなことに時間を使える
早期リタイアをすれば、従来は仕事に充てていた時間をプライベートの時間として使えます。自由な時間が増えることで、「人生の選択肢」も増える点が大きなメリットです。
家族との時間を過ごすのもよいですし、趣味に没頭するのもよいでしょう。在職中だと新しいことにチャレンジするのは難しいかもしれませんが、自由な時間を活用して新たなスキルを身に付けたり、見聞を広めたりすることも可能です。
3.FIREの注意点
FIREを達成できれば生活の自由度が大きく向上しますが、いくつかの注意点もあります。そもそも達成するのが難しいことに加えて、再就職が困難になる点や将来の年金額が減少する点などに注意しなければなりません。ここでは、FIREを目指す際の注意点について解説します。
🔵そもそも達成するのが難しい
FIREを達成するには多くの資金が必要となるため、そもそも達成することが困難です。FIRE達成後の生活においては「4%ルール」という考え方があり、生活費を資産運用額の4%未満に抑えれば、30年以上経過しても資産が尽きる可能性が低いとされています。
4%ルールを基に考えると、FIREを達成するには年間支出の約25倍の資産が必要となる計算です。仮に年間支出が200万円であれば、5000万円の運用資産を築かなければなりません。
🔵リタイア後は再就職が困難
FIREを達成しても、事情によっては再就職して収入を得なければいけなくなる可能性もあります。しかし早期リタイアすることでキャリアが止まっているため、人によっては再就職しづらくなる点に注意が必要です。
即戦力となるスキルや経験があり、年齢がある程度若い場合は再就職がしやすいかもしれませんが、そうでない場合は簡単ではありません。現在は働き方が多様化しているため正社員にこだわる必要はないかもしれませんが、FIRE達成後の注意点として頭に入れておきましょう。
🔵将来受け取る年金が減る
会社員や公務員は厚生年金に加入して保険料を納めますが、早期リタイアによって納付期間が短くなれば、将来受け取る年金額が減ってしまいます。また、厚生年金保険料や健康保険料は勤務先の企業が半分負担してくれますが、FIRE達成後は国民年金保険料と国民健康保険料を支払うことになるため、負担が増加します。
将来受け取る年金額の減少と保険料負担の増加を考慮し、FIREを達成するための目標額を決める必要があるでしょう。
🔵FIRE達成後も運用益を得る必要がある
貯金を切り崩すだけでは生活を維持できなくなる可能性があるので、FIRE達成後も資産運用などで運用益を上げる必要があります。4%ルールに基づいて考えれば、年間支出をまかなうためには年4%の利回りで運用を続けることが基本となります。
資産運用では確実に年4%以上の運用益を得られる保証がなく、運用次第では損失が発生します。FIRE達成後も安定して運用益を得るには、資産運用の知識や経験を磨き続ける必要があるでしょう。
4.FIREを達成するステップ
日本では貯蓄の文化が根強く残っていますが、ただ漠然と貯蓄を行っていてもFIREを達成するのは難しいかもしれません。FIREを目指すのであれば、まずは年間支出を把握し、目標金額を決めるところから始めましょう。ここでは、FIREを達成するステップについて解説します。
🔵年間支出を把握する
4%ルールに基づくと、FIREを達成するには年間支出の25倍の資産が目安となります。そのため、まずはどのくらいの支出があるのかを把握しなければなりません。
家計簿などを付けて支出を管理する方法が一般的ですが、現在はキャッシュレス決済が普及しているため、引き落とし口座と連携した家計簿アプリを活用すれば簡単に支出を管理できます。
🔵目標金額を決める
年間支出を把握すれば、FIREを達成するために必要となるおおよその金額を知ることができます。仮に年間支出が200万円であれば5000万円の資産が必要になりますが、FIRE達成後に4%の利回りを出すのが難しいと考える場合、さらに多くの資産が必要になります。
例えば、年間支出200万円を3%の利回りで捻出するなら約6700万円、2%なら1億円の資産が必要となる計算です。
🔵投資を始める
貯蓄だけでFIREを達成するのは難しい可能性があるため、目標金額が決まったら余裕資金を投資に回しましょう。投資といってもその手段はさまざまですが、短期的に大きなリターンを狙うのはリスクが高いため現実的ではありません。基本的には長期視点で資産を積み上げていくイメージで投資を行うことが大切です。
例えば、「目標金額5000万円」「運用利回り4%」と仮定すると、25年間、毎月約10万円ずつ積み立てる必要があります。
5.FIRE達成に向けたおすすめの投資方法
FIREを達成するための方法はいくつもありますが、投資によって資産を増やしていくのが現実的な手段といえます。しかし投資にはリスクがあるため、運用方法によっては損失が発生し、FIREから遠ざかってしまう可能性も頭に入れておかなければなりません。ここでは、FIRE達成に向けたおすすめの投資方法を解説します。
🔵1.不動産投資
不動産投資とは、購入したマンションやアパートなどを貸し出し、家賃収入を得る方法です。一般的にはミドルリスク・ミドルリターンの投資方法といわれており、「高いリスクは取りたくないものの、ある程度のリターンが欲しい」といった方に向いています。
不動産投資では物件選びが重要であり、賃貸需要が高い物件であれば中長期的に安定した収入を得ることも可能です。また、不動産投資ローンを組めばある程度資金が少なくても不動産投資を始められるため、高いレバレッジ効果が期待できます。
🔵2.株式・ETF・REIT
株式・ETF(上場投資信託)・REIT(不動産投資信託)は証券取引所に上場しており、証券会社で口座を開設することで投資できます。「配当や株主優待が欲しい」「値上がり益を得たい」「応援したい企業がある」といった方は株式投資がおすすめです。
ETFはTOPIXのような株価指数や、金・原油といった商品に連動する銘柄など、さまざまな銘柄があり、株式と同じように売買できます。REITは投資家から集めた資金で不動産などを購入し、家賃収入や売買益を還元する仕組みです。資金面で現物の不動産に手が出せない方でも、間接的に不動産投資を行えます。
🔵3.投資信託
投資信託は、投資家から集めた資金をまとめて専門家が運用を行い、運用成果を還元する仕組みです。投資信託は国内外の株式や債券などが組み入れられており、銘柄によって内訳が異なります。複数の資産や銘柄が組み入れられている商品が多いため、比較的リスクを抑えた分散投資が可能です。
株式・ETF・REITにもいえることですが、リスクを抑えて投資をするなら「長期・分散・積立」が基本です。NISAやiDeCoといった税制面などで優遇される制度を活用しつつ、FIRE達成に向けて資産を積み立てていきましょう。
6.FIREを目指すなら高リスクな投資は避けよう
リスクを抑えるなら「長期・分散・積立」が有効ですが、逆にいえば「短期・集中・一括」の投資はリスクが高くなります。投資に慣れていてリスクを許容できる方ならよいのですが、初心者は特定の銘柄や商品に一括で資金を投入し、短期的な価格変動に一喜一憂する状況は避けましょう。
また、株式の信用取引、FXや暗号資産のレバレッジ取引など、資産の数倍から数十倍の投資を行う方法もあります。うまくいけば大きな利益を得られる可能性がある反面、資産を失う可能性がある高リスクな投資方法です。FIREを目指すなら高リスクな投資を避け、堅実な方法を選びましょう。
7.不動産投資でFIREを目指すならGALA NAVIで知識を得よう
FIREを達成する手段は紹介した方法以外にもあります。まずは資産運用の知識を得て、どのような方法があるのかを知るとともに、何が自分に向いているのかを考えましょう。
資産運用型マンション「ガーラマンションシリーズ」を展開するFJネクストグループは、自社で運営するサイト「GALA NAVI」にて、資産運用などに関する幅広い知識や情報を発信しています。FIREを目指したい方や不動産投資に興味がある方のお役に立つコラムを掲載しているので、ぜひご活用ください。
8.まとめ
FIREを達成するには年間支出や目標金額を明確にし、長期視点で資産を築いていくことが大切です。短期的に大きな利益を狙う方法もありますが、大事な資産を失うリスクがあることを頭に入れておきましょう。
FJネクストグループは、創業から40年以上培ってきたノウハウを基に、お客様の資産形成をサポートします。「GALA NAVI」では、不動産投資に関する知識や情報以外にも、資産運用やライフプラン、投資・マネーなどに関する情報も取り扱っています。この機会にぜひご活用ください。登録料や年会費等は一切かかりません。
株式会社FJネクストが運営しております。
資産運用型(投資用)マンションの多面的なメリットやリスク回避方法などはもちろんのこと、
資産運用・ライフプラン、マネーや不動産投資に関する身近なテーマから豆知識など、
さまざまな内容のコンテンツを随時発信してまいります。
また会員登録していただいた皆様にはここでは手に入らない特別な情報もお届けしております。
より多くの皆さまの資産運用・ライフプランニングに役立つサービスとして、ご活用いただけましたら幸いです。
関連記事
資産運用・ライフプラン 人気コラム
-
2017年08月16日(水)
現在の30代が65歳以降に受け取れる年金額を知っていますか? 33歳既婚者と37歳独身者を例に、将来の年金受給額を試算します。正確な受給見込額を抑えて老後のプランについて検討しましょう。
-
2020年02月25日(火)
夫婦ともに高収入の共働き、いわゆる「パワーカップル」が新富裕層として注目を集めています。ニッセイ基礎研究所の調査などをもとに、パワーカップルの資産形成スタイルをみていきましょう。
-
2017年10月16日(月)
「なんとかなる」では危険すぎる!家計のキャッシュフロー表でライフイベントの準備をしよう
キャッシュフロー表を作成すると、将来のライフイベントで資金が不足するのかどうかを予測することができます。将来的に余裕のある生活を送るためには、毎月の支出をどの程度に抑え、働いている時にどのくらい貯蓄すればよいのか、キャッシュフロー表を作成することでその目安が見えてきます。