ライフイベントの大出費。節約次第で5,000万円削減可能!?

ライフイベントの大出費。節約次第で5,000万円削減可能!?

結婚・住宅購入・子供の教育費・車の購入・介護・・・・・。これらは人生において大きな割合を占めるライフイベントです。ライフプランを考えるうえではこれらの大きな支出を抑えることも重要です。

「なんとかなる」では危険すぎる! 家計のキャッシュフロー表でライフイベントの準備をしよう。でご紹介したように、キャッシュフロー表を作成する際には、ライフイベントの出費をきちんと把握しておく必要があります。今回は代表的なライフイベントに掛かる平均費用と、節約が可能な概算金額を見てみましょう。

結婚:よく話し合ってから節約

「ゼクシィ結婚トレンド調査2016」によると、結婚式に掛かる平均費用は約360万円です。
結婚式の費用を節約するにはさまざまな方法があります。例えば、式場代が安い夏・冬シーズンや大安以外の日取りを選択する、ほかの式場の価格を提示して値切り交渉を行うなどです。あるいは、式を挙げずに写真だけで済ませる「フォトウェディング」という方法や、廃校になった小学校など結婚式向けではない施設を借りて行う方法もあります。また、結婚式で使うアイテムを自分たちで手作りすることもできます。最近の結婚式は会場や挙式スタイルも多様化しているため、費用をなるべくかけずに行うことも可能です。

結婚式のスタイルによって左右されますが、50万~100万円程度の節約が可能でしょう。ただし、一方の意向だけで節約に偏りすぎてしまうと、そのあとの結婚生活に影響を与える可能性もあるため、夫婦間で慎重に話し合って進めていく必要があります。

住宅:新築か中古か

住宅金融支援機構のフラット35利用調査(2016年度)(PDF)によると、首都圏での新築戸建購入価格は4,652万円で手持ち金は560万円となっています。ここでは簡略化のため購入価格を約4,600万円とし、頭金を500万円としましょう。

35年ローンで金利2%固定の場合、金利の返済分は約1,600万円を加えると総返済額は6,200万円になります。ほかにも印紙税や手数料などの契約時諸費用を5%とすると、約200万円掛かるのが一般的です。さらに約10年に1回、外壁や屋根などの修繕が必要になる可能性があります。修繕1回当たりの費用を約100万円とすると、50年住んだ場合には約500万円掛かります。住宅購入価格、金利返済額、契約時諸費用、修繕費を合計すると約6,900万円が新築戸建の住宅コストになります。

住宅コストを節約する方法としては中古住宅の購入が考えられます。仮に、新築4,600万円の代わりに、中古2,700万円の住宅を新築と同条件で購入した場合、総返済額は3,500万円となり、契約時諸費用を10%とすると合計3,770万円になります。ただし、中古住宅購入時には、大規模なリフォーム費用として200万~300万円程度の支出を想定する必要があります。10年ごとの修繕は、新築と同様に実施するとした場合、中古住宅の住宅コストは約4,570万円です。

このようにして、新築住宅から中古住宅に切り替えることで約2,300万円を節約できます。

教育:私立・公立の差額

文部科学省の平成26年度「子供の学習費調査」(PDF)に基づいて計算すれば、幼稚園から大学卒業まで私立へ通った場合の総費用は約2,300万円です。一方、全期間公立に通った場合の総費用は約800万円になります。私立を公立に変えることで約1,500万円支出を減らせます。

公立より私立が優れているとは一概にはいえません。偏差値ランキングの上位に定着している国公立の学校も多数存在しています。私立・公立の違いや学費の差よりも、その学校がどのような教育方針・校風なのかという点に注目してみてはいかがでしょうか。

車:カーシェアリング・レンタカーの活用

ソニー損保によると、新車購入費用の平均額は給与6.4カ月分となり、給与を30万円と仮定すると192万円です。新車の買い換え年数は約8年弱です。車の維持費用を年間約20万円と仮定すると、購入から買い換えまでを1サイクル=8年とした場合、1サイクルの総費用(購入費用+維持費用)は352万円です。仮に6サイクル(27歳で初めて購入、75歳で免許返納)とすると、総費用は合計で約2,100万円になります。

車に掛かる費用を節約する方法はいくつか考えられます。まずは、中古車や軽自動車など安い車を購入すること。そのほかにも、カーシェアリングやレンタカーなどを利用することでも節約ができます。極端な方法では、車を持たずにバスや電車などの公共交通機関を利用する方法もあります。

カーシェアリングは都市部でないと利用できないという問題もありますが、例えば、カーシェアリングを週2回2時間(200円/15分)ずつ、レンタカーを年4回(1万円/1回で2日間)利用した場合、6サイクルの総費用は約988万円と計算できます。都市部に住んでいて外出頻度が多くない場合は節約手段として利用できます。

新車を購入・買い換え続けた場合と、カーシェアリング・レンタカーだけを利用した場合の差額は約1,112万円です。

介護:節約よりも大事なこと

生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査」(平成27年度)によれば、介護一時費用の平均は約80万円、月々の費用は約8万円です。介護の平均期間は約5年となっているため、合計で560万円が必要になる計算です。介護費用を節約する方法もありますが、自分の親の最後はしっかり面倒を見たいと考える人も多いことでしょう。

介護に関しては節約を考えること自体が不謹慎と感じる人もいるかもしれません。必要となる額を計画的に貯蓄したり、事前に親と話し合ったりするなどして、介護に向けた準備をした方が良いでしょう。

ライフイベントを節約すれば5,000万円以上も出費を削減可能

 結婚式の節約で浮いたお金  :   約100万円
 住宅の節約で浮いたお金   :  約2,300万円
 教育の節約で浮いたお金   :  約1,500万円
 車の節約で浮いたお金    :  約1,112万円

仮定の条件ですので、この通りに節約できるとは限りませんが、介護以外のすべてのライフイベントで節約した場合、やり方次第では約5,000万円以上ものお金が節約できる可能性があります。「節約」というと細かい出費を切り詰めることに頭が向かいますが、このように大きな出費を削ることを検討してもいいかもしれません。

もちろん、何でもかんでも節約することが正しいとはいえません。何に重きを置くかは人それぞれです。どうしても支出を控えたくないライフイベントに関しては、無理に節約しない方がストレスをためずに済むでしょう。

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