株式投資と不動産投資を徹底比較!資産運用初心者にはどっちがおすすめ?
株式投資と不動産投資を徹底比較!資産運用初心者にはどっちがおすすめ?
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資産運用をこれから始めようと思っている初心者の人にとって、何に投資すればよいのかを判断するのは悩ましい問題です。
今回は、資産運用の投資対象のなかでも、代表的な株と不動産についての比較をします。
それぞれの特徴をよく理解することで、どちらの投資が自分に向いているかが検証できるでしょう。
資産運用における利益の種類
資産運用における利益には、下記のように「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の2種類が含まれています。
インカムゲイン
インカムゲインとは、保有する資産を運用することによって継続的に得られる利益を指します。
後述するキャピタルゲインとは異なり、短期間でまとまった利益を得ることはできません。
しかし、長期的に収益を得られるため、安定した経営を行うことができます。
不動産投資におけるインカムゲインは家賃収入が該当し、入居者が多くなるほど高収入を安定して得られます。
キャピタルゲイン
キャピタルゲインとは、保有している資産を売却することによって、短期間でまとまった利益を得る方法を指します。
不動産投資においては不動産の売却、株式投資においては株式の売却がキャピタルゲインになります。
また、キャピタルゲインによって得られた利益で、新たな資産を購入して売却を繰り返すことで利益を増やす方がいらっしゃいます。
しかし、インカムゲインとは異なり、キャピタルゲインは同じ試算では一度しか利益を得られない点には注意が必要です。
株式投資のメリット・デメリット
株式投資の主なメリット・デメリットは以下のとおりです。
株式投資の主なメリット
投資を始めやすい
自己資金が少なくても、数万円もあれば投資できる株式はたくさんあります。
また、投資を始めるために必要な口座開設も、ネット証券を利用すれば自宅でも簡単に行えます。
流動性が高い
「流動性」とは、売買のしやすさを意味します。
現金化したいときにすぐに換金できる商品ほど、「流動性が高い」といわれます。
株式投資は、数日で現金化することができるため、急に現金が必要になったときや別の株式に変更したいときなどに素早い対応が行えます。
運用方法が豊富
株式投資では、短期または長期での値上がり益を狙った運用、配当金や株主優待などを期待した運用など、さまざまな運用方法があります。
投資の可否を判断するための情報が豊富
株式投資に関する情報は新聞、雑誌、テレビ、インターネットなどにあふれており、それらの情報を取捨選択して投資活動を行えます。
株式投資の主なデメリット
値動きが大きい
株価は1日のなかでも大きく上がったり下がったり激しく価格が変動することもあります。
そのため、常に株価の変動、あるいは株価に大きな影響を与える政治、経済、企業業績などの動向に注意を払っていなければなりません。
その分の手間がかかり、リスクも大きいといえます。
株価の動向判断が難しい
株式投資で継続的な利益を出していくには、株価の変動を予測するためのさまざまな指標を理解する必要があり、一定以上の知識が必要となります。
また、その知識も、短期のデイトレードや長期のトレードなどの運用方法によって、使い分ける能力も必要です。
これらの指標の理解や株価に変動を与える要因も多岐にわたるため、株価の動向を判断するのは難しいといえます。
株式投資に向いている人
こちらでは、株式投資に向いている人が持つ特徴をご紹介します。
継続して勉強・情報収集ができる人
株式投資は、日々株式の動向を確認したり、投資している株式を含む業界を調べたりする必要があります。
「○○をしているから、今後○○の価格が上がる可能性がある」と考えて購入することが、株式投資の基本です。
安く購入して高く売却することで利益を得られるため、株式投資に向いている人は継続して勉強・情報収集ができる人になります。
企業やサービスに興味を持っている人
株式をただの投資用商品と考えていると、なかなか勉強や情報収集をしようと思えないものです。
しかし、自分が好きなブランドやアイテムを提供している企業の株を購入する際は、気持ちが入りやすいのではないでしょうか。
それに伴い、その企業が属する業界や関連企業などを調べるようになり、その企業を応援するために株式を購入するようになります。
ある程度の資金を所有している人
株式投資のなかには元本保証がされていない商品があり、購入金額が必ず帰ってくるというわけではありません。
生活が苦しいから株式を購入して収益を得る、と考えていても、実践してみるとマイナス投資となってしまう方がいらっしゃいます。
そのため、日常生活の水準を下げることなく、ある程度の資金を所有している人が株式投資に向いているといえます。
不動産投資のメリット・デメリット
不動産投資の主なメリット・デメリットは以下のとおりです。
不動産投資の主なメリット
レバレッジが効く
レバレッジとは、自己資金の数倍の金額で投資できることです。
不動産には担保価値があり、銀行からの融資を受けて自己資金よりも大きな投資を行えるので資金効率の高い投資ができます。
収益が安定して得ることができれば、少額な資金しかなくても大きな収益が得られます。
値動きが小さい
不動産投資は、株式投資やFX投資などに比べると、値動きの幅が小さく、また急激な変化もありません。
また、不動産投資は、収益となる賃料が景気変動の影響を受けにくいので、入居者がいれば安定した収入が長期間にわたって見込めます。
手間がかからない
物件の購入は慎重に行う必要がありますが、物件購入後は管理会社に管理を委託することができます。
自身で行う業務は少ないので、忙しい人でも投資に時間を取られることもなく本業に集中できます。
経費計上が可能
不動産投資では、物件の維持費や管理費、減価償却費などのさまざまな費用を、賃料などの収益から経費として控除することが認められています。
そのため、利益に課税される税金を節税できます。
現物資産を所有できる
不動産投資では、最終的に現物資産が残ります。
そのため、株式は会社の倒産で価値がゼロになる可能性がありますが、不動産は価値がゼロになるリスクはほとんどありません。
また、不動産価格や賃料は、インフレに連動して上がることから、インフレ対策にもなります。
さらに、現物資産なので、セカンドハウスや親元を離れた子どもの下宿部屋とするなどの活用もできます。
不動産投資の主なデメリット
流動性が低い
不動産の売買は、株式の売買と比べると一般的には換金に時間がかかります。
物件を買い換えたい場合や現金化したい場合に売却に時間がかかる恐れがあります。
売却を急ぐと、不動産価値に対し大きく売却価格を低下させないと売却できない可能性があります。
初期費用が大きい
不動産投資は、一般的には株式投資に比べるとある程度大きな費用が必要です。
リスクを軽減するために分散投資をすることは簡単にできません。
ただし、初期費用を抑えた不動産投資が可能な場合もあります。
不動産投資に向いている人
こちらでは、不動産投資に向いている人が持つ特徴をご紹介します。
安定した収益を得たい人
不動産投資は入居者から受け取る家賃を利益としているため、長期的に住んでもらうことで安定した収益を得られます。
入居者が多くなるほど得られる利益が多くなるため、可能な限り空室を埋める必要があります。
空室リスクをなくし、常に満室の状態を維持することで安定した高利益を得ることができるのです。
節税対策をしたい人
不動産投資を行う際、ローンや自己資本などを用いて額面上では不動産を一括で購入します。
しかし、経理上では不動産を分割して購入した扱いにする、「減価償却」が採用されます。
減価償却を行うことで実際に得られた収益よりも低い金額を国や役所に提示するため、節税対策を行うことができるのです。
老後の年金が気になる人
不動産投資は管理業務などを代行することで、日中の業務ほど作業時間を割かなくても収益を得ることができる方法です。
また、本業を定年退職したあとは、自分で物件を管理することで管理費用を抑えつつ、安定した収入を得ることができます。
そのため、不動産投資は老後の年金が気になる方におすすめの投資方法といえます。
株式投資と不動産投資の共通点
株式投資も不動産投資も資産運用という観点では同じであり、収益を上げる考え方として下記のような共通点があります。
- 投資の目的を明確にする
- 短期ではなく、長期的な視点での収益を考慮する
- 常に情報収集を怠らない
なぜ投資をするのか、投資で得た収益を何に使うのかなど、まずは投資の目的を明確にする必要があります。
その後、株式と不動産のどちらが自分に向いているのかを考慮して、投資用商品を選びます。
また、投資で重要なポイントとして、短期的な視点ではなく、長期的な視点で考えることが重要です。
株式や不動産は何らかの要因で急に下落することがありますが、その後回復することがあります。
価格が下落したときに売却や処分などを行わず、焦らずに現状を確認して将来を予想し、長期的な視点で考えましょう。
これらを予測するために、投資家は常にさまざまな情報を収集しています。
自分が投資している商品だけではなく、類似商品や業界などの情報を収集・分析することで、収益体質の改善が期待できます。
同じ投資家が一堂に会する、セミナーや説明会に参加することもおすすめです。
これらのポイントを押さえたうえで投資を行い、高い収益を獲得しましょう。
まとめ
資産運用の初心者にとって、投資に割ける時間、自己資金、どのようなスタンスで投資をするかなどで最適な投資先や投資方法の選択肢は変わってきます。
例えば、働き盛りで忙しい会社員の方には、不動産投資や、株式投資でも長期保有を主体とした投資がおすすめです。
株式投資と不動産投資は、決してどちらかが優れているというわけではありません。ご自分に向いている投資を選択して始めることが大切です。
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