「貯蓄から投資」の時代。資産を増やすには?
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2001年に政府が打ち出した「貯蓄から投資へ」のスローガン。貯蓄をすれば資産を増やすことができた時代が終わり、資産形成は自分で何とかしなくてはならない時代になりました。しかし、スローガンが掲げられてから20年近く経った今もまだ、資産運用に不慣れな方は数多くいるでしょう。今回は、現在の貯蓄率や投資の現状を踏まえて、今後、私たちがどのようにすれば資産を増やしていくことができるのかを見ていきます。
本当にみんな、投資をしているのか
「貯蓄から投資へ」のスローガンが掲げられる前の、1999年に発表された『日本銀行調査統計局「欧米主要国の資金循環統計2000年11月」』によると、1999年12月末の家計の金融資産の内訳は以下のとおりです。
- ▼現金・預金 54.0%
- ▼債券 5.3%
- ▼投資信託 2.3%
- ▼株式・出資金 8.1%
- ▼保険・年金準備金 26.4%
- ▼その他 3.9%
- ▼現金・預金 52.5%
- ▼債務証券 1.3%
- ▼投資信託 4.0%
- ▼株式等 10.9%
- ▼保険・年金・定型保証 28.5%
- ▼その他 2.8%
記載があるように、家計の金融資産のうち、「現金・預金」の割合が半数以上を占めていました。
では20年近くたった今、私たちの資産状況はどのように変化したのでしょうか。日本銀行調査統計局「資金循環の日米欧比較 2018年8月」』によると、2018年3月末の家計の金融資産の内訳は以下のとおりです。
ご覧のとおり、現金・預金の割合は50%超とほとんど変わっていません。2001年の「貯蓄から投資へ」へのスローガンの下、個人の金融資産を投資に移行するため税制の優遇などが始まりましたが、このデータを見ると今も昔も明らかに投資には消極的で、現金・預金主義であることが分かります。
では、この現金・預金主義であることについて、今後を考えると問題はないのでしょうか。現金・預金だけではいわゆる「インフレーション」に対応できず、資産が目減りする可能性があります。インフレが起こると、モノの価値が上がり、その分お金の価値が下がってしまうためです。一方で、株や不動産などの金融資産はインフレに強いといわれています。このような観点からも、まさしく「貯蓄から投資へ」というシフトが必要になるでしょう。
自分に合った投資を見つける
投資の必要性をわかっていても、リスクを考えてしまい、最初はなかなか踏み出せないものです。投資初心者におすすめの比較的リスクの低い投資で代表的なのは、税制優遇もあるiDeCo(イデコ)やNISA(少額投資非課税制度)などの投資信託です。このような投資信託から投資を経験し、投資とはどのようなものかを身につけていくことから始めてみてもいいかもしれません。
また、iDeCoやNISAだけでなく、不動産投資も比較的リスクが低い投資商品です。不動産投資は、ほぼ自動的に一定の収入を長期間にわたって得られるので、本業に集中しながら投資をしたいというような忙しい方にもおすすめです。
他にも株式投資やFXなど、投資商品は多岐にわたりますが、何に投資するかは、リスクだけでなく自分に合った投資方法かという視点で選ぶことも大切です。例えば、FXは国際関係が深く関連することから、海外によく行く方や、外国に高い関心がある方に向いているかもしれません。また、社会で起こる出来事やブームは株価に影響するので、時事の動きや流行に敏感な方には株式投資が向いているでしょう。
貯蓄に頼るだけでなく、「投資スキル」を磨くことで、人生100年時代といわれるこれからの時代に備えることができます。自分に合った投資スタイルを早く見つけて、早く取り組むことが、投資スキルを上げる第一歩です。
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