どの資産運用なら続けられそう?リスク別資産運用ガイド

どの資産運用なら続けられそう?リスク別資産運用ガイド

資産運用と言っても、世の中にはさまざまな商品があります。自分に向くのはどんな商品なのか、どの方法なら続けられそうかを判断するためにも、資産運用の種類と特徴はきちんと把握しておきたいところです。ここでは、代表的な資産運用の種類と、取り組むに当たってサラリーマンが気を付けたいポイントを見ていきます。

得られる利益の代表格「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」とは?

資産運用で得られる利益の代表的なものに「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」があります。インカムゲインとは保有することで得られる利益であるのに対し、キャピタルゲインは売買によって得られる利益のことを言います。それぞれ詳しく見てみましょう。

【インカムゲイン】
銀行預金や利付債券の受取利息、投資信託の収益分配金、株主が受け取る配当金、不動産投資でいえば家賃収入などが該当します。いずれも保有している人に受け取る権利があるものです。

【キャピタルゲイン】
一般的に、価格が変動するものを安く購入して、値上がりによって得られる利益のことです。不動産投資の場合、不動産を売却することで得られる利益のことをいいます。なお、高くなると予想して買ったのに値下がりした場合の損失のことは「キャピタルロス」といいます。

資産運用にはどんな種類がある?リスク別投資の種類

資産運用では、かけたリスクの分だけリターンが見込めます。つまり、ハイリスクな投資ならハイリターン、ローリスクな投資ならローリターンになるのが一般的です。ここでは、資産運用の種類をリスク別に見ていきます。

ハイリスク:商品先物、FX

商品先物とは、原油や金、銀、プラチナなどの商品で先物取引をすることです。FX(外国為替証拠金取引)とは外国通貨を交換・売買することをいいます。これらのリスクが高い最大の理由は、「レバレッジ」がかけられることです。レバレッジとは、担保となる資金(証拠金)を取引会社に預け入れることで、少ない自己資金でも大きな取引ができる仕組みのことです。投資効率を高められるのでハイリターンを得られますが、読みを外した場合の損失額も巨大になります。そのため、初心者にはおすすめしにくい投資方法です。

金融庁が定めたルールでは、FXのレバレッジは25倍までかけられることになっています(2018年12月現在)。一方、商品先物のレバレッジはその商品ごとに異なります。取引を始める前に、どれくらいのレバレッジをかけられるのか確認しておきましょう。

ミドルリスク:不動産投資、株式投資、投資信託、ETF、外貨MMF、REIT

これらの投資は、ある程度の利益が得られるものの、もし損失を被ったとしても莫大(ばくだい)な額にはなりにくく、資産運用のなかでは一番身近なものです。
例えば、株式投資や投資信託、ETF、外貨MMFは、インターネットを通じて簡単に購入できることから、サラリーマンでも取り組まれている方が比較的にいます。ただし、購入時に手数料がかかったり、金利や為替の影響を受けたりします。また、元本保証ではありませんので、持っていた株式が大きく下がったり、上場廃止になってしまったりして、損失が広がるというリスクもあります。

不動産投資は、アパートやマンションなどを購入することで、毎月家賃収入を得ることができるものです。良い物件を購入でき、なおかつ管理が良ければ、長い間継続して家賃収入を得られるというメリットがあります。最近は、長期化する低金利や乱高下する株価などが要因となり、安定した収入や景気変動を受けにくい特性を持つ不動産投資を始める方が増えています。ただし、不動産投資の最大のリスクは「空室リスク」と言われるとおり、空室が続いて予定していた家賃収入が得られないこともあります。

最近では、不動産REITという方法も人気です。REITは不動産投資法人が投資家から資金を集め、それを元手に不動産投資を行い、成果を分配するという投資商品です。株式投資等と同様に、証券口座から簡単に購入することができますが、元本保証がないなどのリスクも同様にあります。

ローリスク:預貯金、国債

預貯金や国債も、資産運用のひとつです。しかし、私たちが普段利用している銀行でもらえる利息は、このところのマイナス金利でほとんど増えていません。さらに、そこから所得税等が引かれているので、実は受け取る利息はさらに少なくなっています。しかも、仮に銀行が破綻した場合、1,000万円までの元本は預金保険制度によって保証されているものの、それ以上の保証はありません。

国債も、「個人向け国債」が投資初心者には人気がありますが、こちらの利率も残念ながら、お金が増えるというものではありません。しかも、「中途換金禁止期間」があります。大災害が起きたといった例外がない限り、発行してから1年間は払い戻しができません。
このように、どんな資産運用であっても、リスクとリターンは表裏一体になっています。資産運用を始めるに当たっては、自分が取ることのできるリスク許容度を理解しておくことが重要です。

サラリーマンが資産運用する際のポイントは?

では、働きながら資産を増やす個人投資家は、どのような点に気を付けるべきでしょうか。一番のポイントは、「時間や手間がかからないこと」ではないでしょうか。仕事に追われ忙しいサラリーマンは、自分の時間が取りにくいものです。仮に、時間をつくれたとしても、家族サービスや友人とのコミュニケーション、自分磨きのような自己投資に時間を割きたいと思う方も多いでしょう。そこで、資産運用と上手に付き合うために以下の4つのポイントを押さえておきます。

自分がどのくらいの時間を使えるかを具体的に計算する
自分以外の家族や知人に任せられる点は手伝ってもらう
自動的に増える仕組みを作り、何もしなくても収入が入る状態にする
プロも上手に利用する

仕事と資産運用の両立ができれば、いざというときの備えや蓄えのために資産を回すことができます。そうすると、将来への不安も少なくなるでしょう。

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